藤ヶ谷太輔が見せる渾身の泣き演技 「そして僕は途方に暮れる」場面写真

2018年にシアターコクーンで上演された同名舞台の映画化作「そして僕は途方に暮れる」(公開中)から、藤ヶ谷太輔演じる主人公・菅原裕一が号泣する姿を捉えた場面写真が公開された。

恋人、親友、先輩、後輩、姉、母から逃げた裕一は、ついに父親とも言い合いになり居すわっていたアパートを飛び出す。久々に実家に戻ると、姉の香から「皆に言う事あるでしょ」と一喝される裕一。逃げ続けてしまったことに初めて向き合った裕一は号泣し、「今、俺変わろうとしてます。なんか、ごめんなさい。なんかでしかないんですけど、なんか俺頑張ろうとは思ってます」と謝罪する表情が切り取られている。

このシーンの藤ヶ谷の演技は、監督が当初考えていた狙いとはやや違っているという。他のシーンと同様にかなりな数のテイクを重ねていたが、藤ヶ谷の完全に裕一が乗り移ったかのような感情があふれ出す真に迫った演技に心動かされた三浦監督が、当初のニュアンスを変えてワンテイク目を使用した。

「そして僕は途方に暮れる」は、自堕落な生活を送っているフリーターの菅原裕一を主人公とした作品、長年同棲している恋人と言い合いになった裕一は、家を飛び出してしまう。その夜から、親友、大学時代の先輩や後輩、姉のもとを渡り歩くが、ばつが悪くなるとその場から逃げ出し、ついには母が1人で暮らす苫小牧の実家へ戻る。だが、母ともなぜか気まずくなり途方に暮れる裕一は、思いがけずかつて家族から逃げていった父と10年ぶりに再会するというストーリーが展開される。脚本・監督を三浦大輔が務め、藤ヶ谷太輔が主演を務めている。

【作品情報】
そして僕は途方に暮れる
2023年1月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2022映画『そして僕は途方に暮れる』製作委員会

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