【卓球】KOJI MATSUSHITA(松下浩二)の性能を徹底レビュー VICTAS社長が自ら手掛けるカットマンのための珠玉のラケット

VICTAS社のラケット『松下浩二』は、5枚合板モデルで、カット主戦型のプレーヤーのために開発された、攻撃とカットの安定感を追求した卓球ラケットです。果たして、『松下浩二』にはどのような特徴や性能があり、どのような選手に適しているのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』とは

『松下浩二』はVICTASから発売されている守備用ラケットです。VICTASと言えば、ラバーでは「V>15」シリーズや「トリプル」シリーズ、表ソフトの「VO」シリーズと幅広く製品を展開していて、丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)や木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)といったトップ選手にも愛用されています。

写真:ハン・イン(ドイツ)/提供:WTT

そんなVICTASの代表取締役社長で、全日本選手権でも4度の優勝、世界選手権銅メダルの実績を持つ松下浩二氏が開発に携わって完成されたのが『松下浩二』です。小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)やハン・イン(ドイツ)と世界でも活躍するカットマンに使用されています。

日本初のプロ選手となった松下浩二氏が注力したラケットはどのようなものなのでしょうか。

『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』の特徴

ではまずは、『松下浩二』の特徴について解説します。

特徴➀:追求したカットの変化とコントロール

『松下浩二』の特徴1つ目は、追求したカットの変化とコントロールです。

松下浩二氏と言えば、変幻自在のカットをどの場所からでも放つことができるプレースタイルで名を馳せていました。そのカットの変化と相手コートに収めるコントロール技術をラケットの『松下浩二』に取り入れ、カットの安定感を生み出しています。

特徴➁:攻撃にも着目した5枚合板

『松下浩二』の特徴2つ目は、攻撃にも着目した5枚合板です。

一般的な守備用ラケットは、相手の球威を抑えるために3枚合板にして弾みが控えめなものが多くなっています。一方『松下浩二』は5枚合板で、カット用ラケットの中でも弾みやすくなっています。

守備用ラケットでは攻撃時に弾みが生まれにくく、相手を圧倒することが困難とされていますが、『松下浩二』であれば攻撃の時にもしっかりとボールにスピードと球威を加えることができるようになっています。

特徴➂:ソフトな打球感が可能にした自在な卓球

『松下浩二』の特徴3つ目は、ソフトな打球感が可能にした自在な卓球です。

打球感がハードだと強打時には威力を発揮するものの、軽打の際に球離れが早くコントロールしにくいデメリットがあります。『松下浩二』は打球感がソフトになっていて、軽打でもしっかりとボールを掴んで飛ばすことができるようになっています。

小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)コメント(2020年)

写真:小塩遥菜(JOCエリートアカデミー/星槎)/撮影:ラリーズ編集部

この『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』は小学6年生くらいから使い始めて2年ちょっと使用しているのですが攻撃をするときも自分の力の調節でコントロールして打つことができるので安心感があります。

また、カットの安定感があるだけでなくコントロールのしやすさも魅力だと思います。

『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』が向いている選手

『松下浩二』は以下のような選手に向いています。

選手➀:攻撃力を高めたいカット主戦型

『松下浩二』が向いている選手1人目は、攻撃力を高めたいカット主戦型です。

これまで3枚合板の守備用ラケットを使用していて、弾みが欲しい、攻撃にもう少し威力が欲しい、といった選手には『松下浩二』がおすすめです。使用者からも、攻撃が鋭い、攻守の切り替えがやりやすい、といった声が挙がっています。

選手➁:カット主戦型を始める選手

『松下浩二』が向いている選手2人目は、大半の技術に表ソフトを使用する選手です。

カットマンをこれから始める選手は『松下浩二』から入ると、技術の上達に近づきます。『松下浩二』はカット時にはしっかりと抑えることができるとともに攻撃時には弾みを活かすことができるので、ラバーとの組み合わせで攻撃重視、守備重視と変更することが可能です。

ラケットのグリップもツッツキやカットがやりやすい形状となっているため、カットマンの基礎を作り上げるうえで『松下浩二』は適しています。

選手➂:打球は緩く、でも変化をつけたいカット主戦型

『松下浩二』が向いている選手3人目は、打球は緩く、でも変化をつけたいカット主戦型です。

特殊素材が入ったカット用ラケットや打球感が硬めのラケットは、カットの軌道が直線的になりやすくラリーのテンポが速くなります。対して『松下浩二』は木材を活かした緩く弧を描くような軌道になります。

その中でも回転の変化をつけやすいラケットなので、テンポはゆっくりにしてカットの変化で相手を翻弄したい選手に『松下浩二』は真価を発揮します。

『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』の板厚/重さ/弾み

続いて『松下浩二』の板厚、重さ、弾みについて解説します。

板厚

『松下浩二』の板厚は5.4mmで、ラケットの中ではやや薄めの部類です。板厚が薄くなればなるほど弾みが控えめで相手の球威を抑えやすくなります。

重さ

『松下浩二』の重さは87g前後です。5枚合板の中ではやや重めとなっています。カット用ラケットは重くなればなるほど、相手の球威に影響されにくくカットがやりやすくなります。

グリップ

『松下浩二』のグリップはシェークハンドのFL(フレア)とST(ストレート)の2種類です。

まとめ:『KOJI MATSUSHITA(松下浩二)』で勝てる卓球を実現しよう

このように、『松下浩二』はカットを始める初心者から攻撃にもこだわりたいカット主戦型と幅広いニーズに応えてくれるラケットです。ぜひ一度『松下浩二』を試してみて、カットマンの可能性を探ってみませんか。

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