
徳川幕府の禁教令以前のキリスト教会遺構が発見された福岡県久留米市の両替町遺跡で、キリシタンが祈りを繰り返し唱える際に使ったとみられるロザリオの一部「ロザリオ玉」が出土していたことが21日、分かった。専門家は明らかに当時の教会関係者の所有物と推定でき、学術的に貴重としている。
発掘調査は1991~92年に行われ、教会遺構や十字架文様入りの「キリシタン瓦」が見つかったが、ロザリオ玉は大量の出土品に紛れ込んだ。久留米市が最近始めた出土品の調査で発見した。
西南学院大学博物館(福岡市)によると、ロザリオ玉は2点で、いずれもガラス製。花びらを模した形状をしている。