気軽に夜の商店街楽しむ 家族連れ、若者集う 上越市本町3、4、5丁目商店街 通年イベントに 高田本町「よるまるしぇ」

 

雁木通りプラザ広場のイルミネーション。初日の20日夜も多くの人が家族との撮影を楽しんでいた

 上越市の本町3、4、5丁目商店街で20、21の両日、夜の商店街を楽しむイベント「よるまるしぇ」が開かれた。初日の20日はあいにくの天気だったが、若者や家族連れら多くの人が訪れた。
 同商店街の若手でつくる「10年ビジョン研究会」が中心となり、インターンシップとして商店街の施設で働く上越教育大の学生も加わって企画を進めてきた。駐車場の問題などで利用者が減り、在学中に一度も商店街を利用しない近隣の大学生が多いことも踏まえ、今回は市内2大学から乗合タクシーを運行。国の補助金を活用し今回初めて開いた。
 両日は商店街内でさまざまなイベントを実施。雁木通りプラザ広場では大掛かりなイルミネーションを展示。家族と撮影に興じる来場者が多く見られた。商店街の参加店によるナイトバザール、複数会場でものづくりやボードゲームなどのワークショップが行われ、高田まちかど交流館内では日本酒の飲み比べや飲食ブースに列ができた。

高田まちかど交流館では地元店が飲食ブースを出店。日本酒やピザ、ケーキなどを味わった

 福井県出身で上越教育大大学院生の伊藤翔さん(25)は「SAKEまつりでこの商店街のことは知っていたが、こうしたイベントには初めて参加した。おいしい店、良い店がたくさんあって、明日も参加したいし、友人も誘って来たい」と話した。
 会場の一つ、コワーキングスペースbibitを運営するタキサンの瀧澤但社長(43)は「過去のイベントノウハウやUターンした若者の意見も生かし、通年イベントとして企画した。ここだけでしかできないイベントとして、まちづくりにもつなげていけたら」と前を見据えた。

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