
JR東海のリニア中央新幹線工事に伴う残土の処分場候補地がある岐阜県御嵩町は21日、JR東海や専門家らによるフォーラムを開催し、候補地にある「重要湿地」の希少植物を別の場所に移植して保全する計画を提案した。2月5日に住民と意見交換する方針。
候補地には環境省の絶滅危惧種リスト(レッドリスト)の「絶滅危惧2類」に指定されるハナノキなどが分布し、同省は重要湿地に選定している。開発行為を法的に規制する効力はないが、保全に向けた配慮が求められる。
町は「移植先でハナノキを育てるには、日当たり改善のため周囲の木を伐採しなければならない」と説明した。