都道府県男子駅伝2023、福井県の戦略とメンバー 各世代で戦力充実し20位台に照準

全国都道府県対抗男子駅伝に出場する福井県チーム=福井県の鯖江市東公園陸上競技場

 第28回全国都道府県対抗男子駅伝は1月22日、広島県広島市の平和記念公園前を発着点とする7区間48キロのコースで行われる。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。福井県選抜は中学、高校、一般と各世代で戦力が充実。2020年の前回大会で出した過去最高タイムの2時間21分21秒の更新と、2大会連続の20位台を狙う。

 中学生区間の2区と6区(ともに3キロ)は8分台の実力を持つ野尻大志(陽明)と西野寛太郎(小浜)の起用が濃厚。いずれも区間20位台以上を狙えるランナーだ。

 高校生区間は1区(7キロ)、4区(5キロ)、5区(8.5キロ)と最多の3区間あるため、堀真浩監督は「高校生の走りで全体順位が大きく変わる」と見る。5000メートルの自己記録が14分30秒を切る細田峰生(鯖江)、森稜真(敦賀気比)、上山詩樹(敦賀気比)の3年生3人が好調を維持し、競い合っている。特に前半のレース展開を左右する1区には「勢いのあるフレッシュな選手を起用したい」と堀監督。

 一般区間の3区(8.5キロ)と7区(13キロ)には上位を狙える実力者がそろう。全日本実業団駅伝でエース区間4区を走った難波天(トーエネック)、ともに箱根駅伝に初出場した田中悠登(青山学院大学)と斎藤将也(城西大学)から選ぶ。

 堀監督は「飛び抜けた選手はいないが総合力は高い」と強調。「できるだけ高い順位を前半からキープし、我慢のレースを展開したい」と見据える。

福井県男子選抜

▽監督 堀真浩(美方高校教諭)

▽コーチ 松宮史朗(小浜第二中学校教諭) 米澤豪(敦賀気比高校教諭)

▽選手 難波天(トーエネック) 27分48秒27 ※1万メートル

田中悠登(青山学院大学2年) 28分35秒60 ※1万メートル

斎藤将也(城西大学1年) 28分37秒90 ※1万メートル

細田峰生(鯖江高校3年) 14分29秒13 ※5000メートル

木下道晴(鯖江高校2年) 14分38秒04 ※5000メートル

森稜真(敦賀気比高校3年) 14分24秒85 ※5000メートル

上山詩樹(敦賀気比高校3年) 14分23秒14 ※5000メートル

西野寛太郎(小浜中学校3年) 9分2秒98 ※3000メートル

野尻大志(陽明中学校3年) 8分42秒67 ※3000メートル

山口翼(武生第二中学校3年) 9分0秒30 ※3000メートル

※主将は難波天。タイムは本年度自己ベスト。

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