全国都道府県対抗男子駅伝大会 長崎、2大会ぶり入賞狙う 「全員駅伝」で流れを

チーム一丸で力走を誓う長崎の選手たち=広島国際会議場

 第28回全国都道府県対抗男子駅伝大会は22日、広島市の平和記念公園前発着コース(7区間48キロ)で開催される。スタートは午後0時半。21日は同市の広島国際会議場で開会式が行われ、2大会ぶりの入賞を狙う長崎をはじめ、47都道府県の選手たちが力走を誓った。
 コロナ禍で3年ぶりの開催。式では各チームの代表が都道府県旗を掲げて入場し、長崎は黒岩蘭太朗(鶏知中)が旗手を務めた。前回覇者の長野が優勝旗などを返還した後、日本陸連の尾県貢会長らがあいさつ。最後に国体開催地、鹿児島の市田孝主将(旭化成)が昨年のサッカーワールドカップに触れ「ブラボーと言っていただけるような走りで、郷土の皆さんに元気と感動を与えたい」と選手宣誓した。
 V争いは中高生が全国トップレベルの力を持つ過去5度優勝の兵庫、全国高校駅伝を大会新記録で制した倉敷高勢を擁する岡山が軸か。宮城は吉居駿恭(中大)、群馬は塩尻和也(富士通)ら一般勢が引っ張る。このほか、長野、福島、埼玉、千葉、東京、大阪、広島も上位を狙えそうだ。長崎も一般区間を柱に、しっかり食らいついていきたい。

開会式で旗手を務めた黒岩(鶏知中)=広島国際会議場

◎長崎「全員駅伝」で流れを

 前回22位と悔しさを味わった長崎県チームは19日に広島入り。試走などの最終調整をして、万全の状態で本番に臨む。入江監督(鎮西学院高教)は「前半で上位に食い込み、アンカーの吉田(三菱重工)で勝負を仕掛けて入賞したい」と期待を込める。
 エースがいない分、一人一人が流れをつかむ「全員駅伝」(入江監督)がカギとなる。前回も中学生区間で出走し、今回は1区を任された川原(五島南高)は「ハイペースになる可能性があるが、遅れずに残り3キロで先頭争いをしたい」と闘志を燃やす。
 一般勢でどこまで中高生を引っ張れるかもポイント。3区を担う主将の的野(三菱重工)は「前を走る川原、内田(西諫早中)は頼もしい。勢いを継続して4区へつなげたい」、調子を上げてきた吉田も「攻めた走りで一つでも順位を上げ、区間1桁を目指す」と力強かった。


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