ジョン・バーガー&カフェ 〜 安心の食材にこだわったハンバーガーは家族で手づくり。ライブや貸切パーティーも楽しめる店

ハンバーガーといえば、子供や若者に人気の食べ物ですよね。

しかし、いざハンバーガーを食べようと思っても、いつもチェーン店に行ってしまいませんか?

尾道市・海岸通りには、安心な食材を使った手づくりのハンバーガーを食べられる店があります。

その名は「ジョン・バーガー&カフェ (JOHN Burger and Cafe)」。

三種類のソースのハンバーガーが看板メニューで、豊富なトッピングやセットとともに楽しめます。

サイドメニューのフライドポテトやチキンナゲットもおすすめ。

さらに店では、音楽ライブなどのイベントも開催しているのです。

尾道のおすすめハンバーガー店、ジョン・バーガー&カフェの魅力を紹介していきましょう。

2023年1月29日に閉店予定。

店からの閉鎖のメッセージ (提供:ジョン・バーガー&カフェ)

ジョン・バーガー&カフェは尾道海岸通りにあるハンバーガー専門店

ジョン・バーガー&カフェは、尾道市中心部・海岸通り沿いにあるハンバーガーの専門店。

JR尾道駅から東へ約200メートルの場所で、道の向かい側は海(尾道水道)です。

白い外壁に木のぬくもりを感じさせるジョン・バーガー&カフェの外観。

店頭にはテラス席に、テイクアウト専用の窓口も
入口をくぐると、店内も木の雰囲気を感じる空間
さらに奥にもスペースがあり、広々とした部屋

お店手前のスペースと違った雰囲気の店内で、テーブル席が並びます。

壁際には、カウンター席

木製の本棚が印象的です。

店内ではライブイベントも開催!

ジョン・バーガー&カフェでは、なんと店内でライブが開催されます。

実は、奥側のスペースはライブのステージにもなるのです。

一番奥の窓際の少し高くなっているところは、ライブのときはステージに

お店手前のスペースと店内の雰囲気が異なる広い空間なのは、そのためです。

なおジョン・バーガー&カフェの公式YouTubeでは、一部のライブが見られます。

ハンバーガーをメインにサンドイッチやドリンクもラインナップ

2023年(令和5年)1月時点の情報。 価格は消費税込

ジョン・バーガー&カフェは、名前のとおりハンバーガーが看板メニューです。

種類豊富なハンバーガーメニュー

ジョン・バーガー&カフェのハンバーガーは、大きく3系統に分かれます。

  • 基本のハンバーガー (ケチャップソース)
  • フィッシュバーガー (タルタルソース)
  • 照り焼きバーガー (照り焼きソース)

これらに、入る具材の違いや組み合わせによって、いろいろなバリエーションが楽しめるのです。

またトッピングも豊富。

トッピング例:フィッシュバーガーにパテ(肉)をトッピング

またジョン・バーガー&カフェでは、サイドメニューも充実しています。

サンドイッチのほか、サイドメニューはフライドポテトやチキンナゲットなど

ハンバーガーだけでなく、サンドイッチも人気です。

ハンバーガーの定番サイドメニューのフライドポテトやチキンナゲットも。
ミニサラダもあるので、野菜も食べたいときに助かります。

さらに、ハンバーガーやサンドイッチに、サイドメニューやドリンクを組み合わせるセットメニューもおすすめです。

A・B・Cの三種あるセットメニュー
ドリンクメニュー

ドリンクは、セットにできるもの以外にもたくさんそろっています。

スペシャルドリンクメニュー
アルコールドリンクもある
デザートのミニアイス

メニューの詳細は、ジョン・バーガー&カフェの公式サイトを見てください。

ジョン・バーガー&カフェのおすすめ・人気メニュー

2023年(令和5年)1月時点の情報。価格は消費税込

ジョン・バーガー&カフェはたくさんのメニューがそろっています。

そのなかから、お店のおすすめメニューや人気のメニューを紹介しましょう。

「ジョンスペシャルバーガー」は一番ボリューミーで一番人気!

ジョン・バーガー&カフェのハンバーガーのなかで、一番人気なのがケチャップソースの「ジョン スペシャル バーガー」(840円)です。

トマトにベーコン、チーズという人気トッピングが入ったボリューム満点のメニュー。

店名「ジョン」を名乗る、店を代表するハンバーガーといえるでしょう。

肉厚でジューシーなパテに、甘味と酸味が絶妙な自家製ケチャップソースがタップリ。

バンズは、プニプニとした弾力のある食感です。

パテはジューシーで肉のうまみがシッカリと感じられ、ベーコンは大きく、カリっとして香ばしい。

そしてシャキッとしたレタスのみずみずしさや、トマトのフレッシュな酸味がアクセントになります。

「照り焼きベーコンバーガー」は照り焼き系ハンバーガーのなかでイチオシ

照り焼き系のハンバーガーもおすすめ。

照り焼きのなかで一番人気なのは、「照り焼きベーコンバーガー」(640円)です。

照り焼きベーコンバーガーは、照り焼きバーガーの中にベーコンをトッピングしたもの。

ハンバーガーから大きくはみ出したベーコンが、衝撃的です。

ジューシーで肉厚なパテと、カリカリの香ばしい巨大ベーコンの最強タッグ。

ベーコンのうまみと塩味と甘めの照り焼きソースの味わいが、絶妙のコンビネーションを見せます。

実はベーコンと照り焼きソースの合わせ技は、店のおすすめの組み合わせです。

また、照り焼きソースは甘めの味わいですが、しつこい甘さではありません。
サッパリとした甘さで、食べやすいです。

「フィッシュトマトバーガー」はフィッシュ系ハンバーガーのなかで人気トップ

三種類のハンバーガーのうち、フィッシュ系の人気メニューは「フィッシュトマトバーガー」(710円)です。

名前のとおり、フィッシュバーガーにトマトが加わったもの。

揚げたてサクサクで香ばしいフィッシュフライの衣、中の魚のたんぱくなうまみに、自家製タルタルソースの味わいと、トマトのさわやかさが見事に合わさります。

「フライドポテト」や「チキンナゲット」「サンドイッチ」も要チェック!

ハンバーガーといっしょに食べるサイドメニューといえば、やはり「フライドポテト」が定番ではないでしょうか。

フライドポテトは、子供にも人気です。

フライドポテトはSサイズが230円、Lサイズが360円

ポテトは熱々で表面はカリッとし、中はホクホク。
しかも一本が太めで、長いのです。

適度な塩味がきいたポテトは食べ始めたら最後、なかなか手が止まりません。

なお遺伝子組み換えのイモは使っていないので、安心して食べられます。

チキンナゲット」(360円)も、ハンバーガーといっしょに頼むサイドメニューの定番です。

ジョン・バーガー&カフェのチキンナゲットで使っている鶏は、九州産。
カリッとした香ばしい衣に、鶏肉のうまみが楽しめます。

さらにジョン・バーガー&カフェはハンバーガーだけでなく、サンドイッチもおいしいのです。

サンドイッチは「B.L.T.サンド」(680円)と「ベジタブルサンド」(680円)の2種類がラインナップ。

ベジタブルサンドは、トマトやレタスに加えアボカドが入るうえ、ベーコンも

サンドイッチも、ハンバーガーと同じようにポテトやチキン、ドリンクとセットにできます。

「ユスラウメソーダー」は時季限定の人気ドリンク

ドリンクのなかでも注目なのが、時季限定メニューの「ユスラウメソーダー」(500円)。

オーナー・岡本さんの自宅で栽培しているユスラウメを使ったソーダーです。

毎年春になるユスラウメの実 (提供:ジョン・バーガー&カフェ)
ユスラウメは店が砂糖漬けに(提供:ジョン・バーガー&カフェ)
美しい薄桃色の見た目とさわやかな甘酸っぱさが特徴 (提供:ジョン・バーガー&カフェ)

ユスラウメのストックがなくなりしだい終了となります。
毎年だいたい10〜11月に終わるそうです。

トッピング豊富で食べごたえのあるジョン・バーガー&カフェのハンバーガー。

オーナー・岡本 晴見 (おかもと はるみ)さんへインタビューをおこないました。

インタビューを読む

ジョン・バーガー&カフェのオーナー・岡本晴見さんへインタビュー

岡本晴見さん

トッピング豊富で食べごたえのあるジョン・バーガー&カフェのハンバーガー。

オーナー・岡本 晴見 (おかもと はるみ)さんへインタビューをし、開業の経緯や店のこだわり、今後の展望などについて聞きました。

インタビューは2020年12月の初回取材時に行った内容を掲載しています。

もともとはレンタルCDや音響の仕事などをしていた

──開業の経緯を教えてほしい。

岡本(敬称略)──

現在の「ジョン・バーガー&カフェ」として開業したのは、2011年(平成23年)の9月です。
2021年(令和3年)で10周年ですね。

ただ、ハンバーガー店の前にもいろいろな店や仕事をしていました。

もともとジョン・バーガー&カフェの場所は自宅兼店舗でして、古くは貸本の仕事をしていました。

その後、時代の流れに応じてレンタルCD店に転業したんです。
まだ全国的にも、レンタルCD店が少ない時代でした。

やがて、大手のレンタル店などが進出するなど環境が変わりまして。

そのためレンタルCD店と並行して、婚礼などのイベント向けに音響の仕事もやるようになったんですよ。

2000年代に入るとさらに環境が変わり、ライブもできるハンバーガー店として、今のジョン・バーガー&カフェへと生まれ変わりました。

ハンバーガー店への転業のキッカケは娘の地域活性化の発表

──なぜ、まったく違う分野であるハンバーガー店に転業を?

岡本──

音楽店をやっていたので音楽は好きですし、音響の仕事をしていたので機材もあります。
それらを生かしてライブハウスのようなイベント系の店も考えました。

しかし尾道市街地という立地を考えると、ライブだけでは厳しいなと。

そこでライブを見ながらでも食べられ、ライブ以外のときでもテイクアウトなどできるハンバーガー店がいいんじゃないかと考えたんですよ。

ただあくまでこれは個人的な構想で、実現させようと思っていませんでした。

ハンバーガー店の計画が動き出したキッカケは、当時学生だった娘なんです。

尾道市の地域活性化プロジェクトの一環として、娘が地域活性化のアイデアを発表する大会に出ることになりまして。

2000年代なかばの話ですが、当時の尾道は今ほど観光客は多くありませんでした。

発表することになったという話を聞いて、あくまで一案として私が頭に思い浮かべていたハンバーガー店の話をしたんです。

すると娘がその話に積極的に乗ってきまして(笑)。

それで娘は、私のハンバーガー店の構想を土台にした地域活性化のアイデアを発表することになったんです。

すると、なんと準グランプリを受賞してしまいました。

それで準グランプリまで取ったアイデアなんだからと、家族みんなで計画を実行しようという話になったんです。

家族で一から手探りで始める

──実際、どのようにハンバーガー店計画は進んでいったのか?

岡本──

基本的には私と娘が中心に、自分たちの手づくりでやっていきました。
部分的に、知り合いの大工さんなどの力も借りながら。

娘は看板やメニューなどを中心に、私は店内や外観の工事を中心に進めていきました。
約3年かかりましたね(笑)。

ちなみに店名の「ジョン」は、私が好きなジャズのテナーサックス奏者、ジョン・コルトレーン(John Coltrane)から取っています。

──料理の経験やハンバーガーの知識は持っていたのか?

岡本──

いいえ。私はほとんど料理をしたことがありません(笑)。
ハンバーガーについても知識はありませんでした。

ハンバーガー店をすることに決まってから、全国のいろいろな場所にハンバーガーを食べに行きました。

ハンバーガーが名物で知られる、長崎県佐世保市にも行きましたね。

それで、私たちが「これはいいな」と思ったハンバーガーを自宅で再現していきました。

家族でいろいろケンカしながら(笑)。

そうやって、やっと理想のハンバーガーがつくれるようになったんです。

こだわりは安心な食材を使って「手づくり」をすること

──ハンバーガーなど商品づくりのこだわりを知りたい。

岡本──

やはり、安心できる安全な食品を使うようにしています。

バンズ(パン)もパテなどのお肉も、尾道市内の信頼できる専門業者から仕入れていますよ。

葉物野菜は、市内瀬戸田町の農園から。
水耕栽培をおこなっていて、ほぼ無農薬の安心できるおいしい野菜ですよ。

ソースやピクルスなどは、自家製です。

サイドメニューのポテトは、遺伝子組換作物を使用していません

ポテトはお子様が好きなメニューですから、安全なものを食べてほしいですね。

チキンナゲットは、九州産の鶏肉100%なのがこだわりです。

あとは、注文を受けてから焼いたり揚げたりしていることですね。
できたてのおいしいハンバーガーやサイドメニューを楽しんで欲しいからですよ。

──商品以外でのこだわりは?

岡本──

家族で経営していることでしょうか。

家族を中心にやっているので、昔の大衆食堂のような良さがあると思います。

たとえるなら、大衆食堂のハンバーガー店版ですかね。

ライブは昔のアナログな機材での演奏も醍醐味

──店内でライブをしているが、どのような経緯でミュージシャンがライブをおこなうのか。

岡本──

実は、こちらからミュージシャン側にオファーしたことはあまりないんですよ。

ミュージシャン同士のネットワークで、「尾道のジョン・バーガー&カフェという店でライブしてみたら?」とクチコミで広がっているようです。

これまで地元などローカルな活動をされているかたから、全国区で活動する著名なかたまで演奏されたことがあります。

うちの機材はけっこう古くて、アナログな機材なんですよ。
これが独特で、この機材で演奏してみたいというのもあるかもしれませんね。

若いミュージシャンのかたには、ぜひこの機材の音を一度体感してほしいなと思います。

多い年で、年間90本くらいライブをしていますね。
ただ、2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症の影響でライブは減少しています。

音楽のジャンルは、ジャズやアコースティック、ロック、ポップスなどです。

ちなみに、ライブ以外にもパーティーや結婚披露宴など、イベントもできますよ。

続けていくのは大変だからすごいこと

──今後の展望ややってみたいことがあれば、教えてほしい。

岡本──

やはり、続けていくことって大変ですし、すごいなぁと思うんです。

だから、これからも細く長く店を続けていきたいですね。

家族経営なので、私の子供も店の運営にたずさわっているんですが、子供たちへ世代交代をうまくやっていくのが課題でしょうか。

あとは、2020年は新型コロナウイルス感染症でライブイベントがほとんどできませんでした。

2021年は店の10周年でもありますし、世の中の状況が改善すれば、1本でもライブイベントが開催できればいいかなと思います。

こだわりの手づくりハンバーガーが魅力のジョン・バーガー&カフェ

尾道駅から近く、海岸通りというアクセスしやすい場所にあるジョン・バーガー&カフェ。

実は、私がカメラを習っていた写真教室の会場だったり、「備後ブロガー会」の会場になったりと、いろいろとお世話になっている店なのです。

おいしいハンバーガーが楽しめ、さらにライブやイベントも楽しめるジョン・バーガー&カフェに、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

2023年1月29日に閉店予定。

店からの閉鎖のメッセージ (提供:ジョン・バーガー&カフェ)

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