4月から努力義務化 自転車ヘルメット着用を呼びかけ 高校生に大村署など

ヘルメット着用努力義務化のチラシを高校生に渡す警察官=大村市東本町

 道交法の改正で自転車乗車時のヘルメット着用が4月から全年齢で努力義務化されるのを前に、大村署などは19日、長崎県大村市のJR大村駅前で、通学中の高校生にチラシを配り着用や安全利用を呼びかけた。
 ヘルメット着用は現在、13歳未満の子どもが乗る場合、かぶらせる努力義務が保護者にある。改正後は、全ての自転車利用者に着用の努力義務が課せられる。罰則はない。
 同市は通学などで自転車を利用する人が多い。2022年に県内で発生した自転車交通事故97件中、同署管内は21件と2年連続でワースト1位。うち高校生以下が関係する事故は7件だった。
 19日は同署員や市職員ら約10人が、同駅前の駐輪場で高校生に改正内容が書かれたチラシや安全利用を呼びかけるグッズを配った。同署の堤孝徳交通課長は「自転車は便利な乗り物だが、事故で重傷につながる可能性も高い。敬遠されがちなヘルメットについて、家庭でも改めて重要性について話し合ってもらえたら」と話した。

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