TBS向井政生アナ、59歳で死去 19年に「顎下腺がん」手術

TBSアナウンサーの向井政生(むかい・まさお)さんが21日午前、がんのため都内の病院で死去したことが分かった。享年59歳。19年に唾液を分泌する「顎下腺」にがんが見つかり手術を受け、昨年初夏ごろまで勤務していたが、その後は療養していたという。

顎下腺がんとは

 「顎下腺がん」とは、顎の下、くぼみのところの左右それぞれにある、唾液を分泌する「顎下腺」という器官のなかにできるがん。この器官内に腫瘍ができることは高齢になるにつれ増えてくるが、良性であることも多い。自覚症状としては、顎下腺のある部位が急激に膨張することがあげられ、これを患者が自覚して受診することがほとんど。打撲などの原因がないのに痛みを感じる場合は、悪性を疑うケースとなる。

 治療としては、良性悪性ともにまずは外科手術で腫瘍を取り除くことが第一。実際に悪性(がん)かどうかは、摘出手術のあとに組織検査しないと分からないことが多いという。首のリンパ節に転移する場合もあり、他の部位のがん同様、早期発見、治療が大切だ。

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