林鄭月娥氏、国家指導者になれず

全国政協常務委員会は1月15日から3日間の会議を開催し、次期全国政協委員のリストを審議する。16日の香港メディアによると、北京の消息筋は林鄭月娥・前行政長官が次期委員のリストに入っていないことを明らかにした。すなわち林鄭氏が全国政協副主席に就任して国家指導者に名を連ねる可能性はないこととなる。現職の全国政協副主席で85歳の董建華・初代行政長官もリストに入っておらず、引退するもようだ。もう1人の元行政長官で現職の全国政協副主席である梁振英氏は続投するとみられる。香港・マカオの元行政長官は必ずしも全国政協副主席に就任するとは限らず、曽蔭権氏やマカオの崔世安・前行政長官も全国政協副主席は務めていない。林鄭氏は昨年、行政長官を退任した後のインタビューで新ポストについて聞かれた際、「私には新ポストは必要ない」と答え、機会があれば全国の重点大学で「1国2制度」について話したいと述べていた。

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