今回の“プラス”は慣性モーメントUPをジワッと感じる! テーラーメイド「ステルス2 プラス ドライバー」

弾道調整機能を備えた「ステルス2 プラス ドライバー」を試打

【ホッシー】
「ステルス2」シリーズのドライバーには、「ステルス」と同様に販売店が限定される「プラス」のモデルがあります。シリーズの中で唯一、ソール前方部にスライド式のウエイトを搭載している浅重心モデルです。PGAツアープロの多くが、この「ステルス2 プラス ドライバー」をチョイスしてバッグに入れているようですね。

【ツルさん】
テーラーメイドは、「ステルス2」シリーズの寛容性を向上させたとアピールしています。「プラス」の慣性モーメントは、前作と比べて9%アップしているそうです。どんな弾道になるのか、試打して確かめてみましょう!

シリーズの中で唯一、バックエッジに赤いラインのないクラウン。引き締まって見える

【ホッシー】
このモデルだけはクラウンのカラーリングが異なっていって、ヘッド後方にレッドの縁取りがないんですね。上から見ると、フェース以外は真っ黒です。

ツルさんの「ステルス2 プラス ドライバー」試打データ ※ロフトを-2度に調整

【ツルさん】
現代的な洋ナシ型で引き締まって見えるし、めちゃ構えやすいです。打ってみると、打感もめちゃいい! けれど、初球は大きく右にスッポ抜けてしまいました。ドローを打つ感覚でナイスショットして、やっとストレート弾道。球のつかまりがいい「ステルス2 HD」と同じようにスイングしても、ボールの着弾点が左右に40ヤード以上変わるイメージです。

ホッシーの「ステルス2 プラス ドライバー」試打データ

【ホッシー】
僕の場合は、ツルさんよりもさらに右に曲げてしまいました(笑)。自分で頑張って球をつかまえにいくと、今度はドロップ気味で引っかけのミスが出ました。なかなか手ごわい…。はっきり言って難しいですね。

【ツルさん】
スピン量がかなり少なくて、ほぼまっすぐな球筋でも2000回転前後。スタンダードモデルと比べてもスピン量が少なく、弾道の最高到達点が低く抑えられます。前作もそうでしたが、「プラス」は低スピン性能を求める人、それに加えて左へのミスを嫌うゴルファー向け。いかにもツアープロが好みそうなヘッド性能です。

【ホッシー】
僕はもともと低弾道かつ低スピンが持ち球なので、このモデルの対象ゴルファーではなさそう。ナイスショットも打てたけど、たまたま打てたという印象です(笑)。僕が自分で使うなら、間違いなく球が上がってつかまる「HD」がいいですね。

ソール前方に15gの可変式ウェイト、後方に15gの固定式ウェイトが搭載されている

【ツルさん】
「プラス」は低スピンの強い球が打てるので、シリーズのなかではいちばん飛びのポテンシャルが高いモデルです。浅重心ゆえにヘッド挙動は機敏ですが、前作や「SIM ドライバー」よりは安定感が増して、扱いやすくなっているようにも感じました。ヘッド形状、打感、飛距離性能といった面では非常に魅力的です。とはいえ、もともとドライバーが得意な人でないと、打ちこなすのは難しいでしょう。間違いなく本格的なアスリートモデルです。

球の上がりやすさや球のつかまりやすさは期待できない。操作性を求める上級者向けか

■試打したクラブのスペック
テーラーメイド ステルス2 プラス ドライバー
●番手(ロフト角):10.5度 ●シャフト:Diamana TM 50(’23) ●硬さ:S

■マイクラブ情報
ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS BLUE 6 ●硬さ:X

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