身元不明の若い女性の死に隠された真実を追う 唯一の手がかりは高級ドレス 「メグレと若い女の死」予告

3月17日より劇場公開される、「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」などで知られるパトリス・ルコント監督の8年ぶり最新作「メグレと若い女の死」の、予告編が公開された。

予告編は、「これほど純粋に心を動かされる推理小説はない」という、パトリス・ルコント監督の言葉から始まる。その後、若い女の刺殺体が発見され、捜査を担当することになったメグレ警視が、犯人探しのための謎解きだけでなく、被害者である若い女が身にまとっていた高級ドレスを唯一の手がかりに、女性の素性と生涯を探りながら事件の裏に隠された真実に迫っていく姿が映し出される。手がかりが極端に少ないながらも徹底した聞き込み捜査をし、複雑な事件にのめり込んでいくメグレ警視の姿や、メグレに秘めたる思いがあることも描き出されている。

「メグレと若い女の死」は、「仕立て屋の恋」の原作者でもあるジョルジュ・シムノンによるミステリー小説「メグレ警視シリーズ」の中でも、深い余韻を残す作品としてファンの人気が高いという、1954年に発行された同名原作を基に描いた作品。1953年のパリ。モンマルトルのヴァンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには5カ所もの刺し傷が残されていた。事件を捜査するメグレ警視は、捜査を進めていくうちに、被害者が殺された理由や彼女の人生を探っていく。

犯人探しのための謎解きだけでなく、身元不明の若い女性の死を中心に、メグレ警視が女性の素性と生涯を探りながら事件の背景に迫っていくヒューマンミステリーである本作で、メグレ警視役を務めるのはジェラール・ドパルデュー。身長180センチ、体重100キロという原作に忠実な姿で、メグレ警視の渋みを体現する。

【作品情報】
メグレと若い女の死
2023年3月17日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:アンプラグド
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