
連合の芳野友子会長と経団連の十倉雅和会長が23日、都内で会談し、春闘が事実上スタートした。歴史的な物価高に見舞われる中、主要テーマとなる賃上げを実現するとの方向性で一致。首相が経済界に強く要請しており、物価上昇に見合う水準を実現できるかどうかが焦点となりそうだ。
芳野会長は会談で、コロナ禍と物価高で国民が苦しんでいるとし「労使交渉の結果を社会に波及させ、日本全体で継続した賃上げを実現しよう。未来を変えるターニングポイントにすべきだ」と強調。十倉会長は「企業の社会的責務として賃金引き上げモメンタムの維持、強化に向けた積極的な対応を呼びかけている」と述べた。
