栃木県内の花粉飛散量、昨季の1.5倍 2月下旬〜4月中旬がピーク

公園に生えるスギ

 気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市)は23日までに、栃木県内のスギ、ヒノキ花粉の今季飛散量が昨季の約1.5倍となる予測を発表した。過去10年の平均と比べても約1.3倍の飛散量で、飛散開始は2月上旬を見込んでいる。

 栃木県の予測飛散量は22年比153%、平年(2013〜22年の平均)比で129%。関東・山梨でも22年と比べ141%となる見通しで、スギが2月下旬〜3月下旬、ヒノキが3月下旬〜4月中旬に飛散のピークを迎えると予想する。

 スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め、気温が上昇すると花粉を飛ばし始める。飛散開始に影響する2月の気温は関東地方で平年並みか高くなると見ている。

 同社は、22年夏の天候や年ごとの飛散量の増減傾向、雄花調査、今冬の天候の実績、予想を基に花粉飛散傾向を判断している。飛散量が多くなるエリアでは花粉症の症状が重くなるおそれがあるとして、早めの服薬など対策を呼びかけている。

 また日本気象協会(東京都)が23日までに発表した予測でも、関東甲信地方で前年比210%、例年(過去10年の平均値)比で200%と「非常に多い」飛散量となっている。

膨らんだスギの雄花

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