【枡田絵理奈の連載コラム】第1回「堂林 絵理奈」と、マスパン。

フリーアナウンサー“マスパン”を取り巻くさまざまなテーマで連載!
初回テーマは「堂林絵理奈」。プライベートの話をお聞きします。

とっても完璧主義な「マスパン」と おおざっぱな「堂林絵理奈」

はじめまして、枡田絵理奈です。広島の方には、本名「堂林」の方が、馴染みがあるでしょうか。横浜で生まれ育ち、TBSアナウンサーとして働いていましたが、結婚を機に退社。縁もゆかりもなかった広島にやってきました。今は夫と共に7歳の長男、5歳の長女、3歳の次女と愛犬1匹を育てながら、9年目となる広島ライフを満喫しています。

皆さんが私にどんなイメージをお持ちかは分かりませんが…広島で出会う友達は、少なからず、テレビで見る印象とギャップを感じるそうです。自分でも確かに、アナウンサーとしての“マスパン(私の愛称です。ちなみに名付け親は、広島出身の有吉さん!)”と、家族と過ごす“堂林絵理奈”って、やっぱり全然違うなと感じています。

“マスパン”の時の私は、実はとても完璧主義。例えばアスリートへのインタビューなら、その人や競技について数十もの資料や文献を読み込んだり、バラエティならスタッフ達の理想の番組に近づけるために打ち合わせを重ね、台本を頭に叩き込んだり…。仕事を成し遂げるための準備はとにかく入念に。それでも失敗してしまうことはあり、言葉が足りなかった時や、間違った伝わり方をした!と感じる時は悔しくて悔しくて…。眠れないほど落ち込んでしまいます。

じゃあ家でも完璧主義?と言われると、答えはNO。かなりおおざっぱです。子ども達は、次から次へと想像を超えるハプニングを生み出す天才。開き直って、どんなハプニングも楽しむことにしています。後から思い返すと、そういう思い出の方が色鮮やかに残ったりしますしね。

気付いたら、犬小屋に息子、ベビーサークルに犬が入っているという珍事もありました。他にも、カブトムシ脱走事件や未解決のダンゴムシ失踪事件(どちらも家の中…)、布団に生卵事件など、挙げ出したらキリがない。いい写真が撮れた!と思っても、誰かがパンツ一丁だったり、背景に写り込む散らかりすぎた部屋のせいでSNSに載せられない…ということも日常茶飯事。本当に、母として妻としては、トホホな感じです。でも、家の中がいつも笑い声で包まれていて、みんな元気でいてくれているのでそれでOK!今は、家がピカピカなことよりも、ママがニコニコでいることを大切にしています。

今の私を、東京時代の私が見たら「誰やねん!」って思うかもしれません。「この散らかった部屋は何!?」って(笑)。子どもが産まれ、広島でののびのびとした暮らしの中、少しずつ肩の力が抜け、今の堂林絵理奈という人間ができあがったように思います。こんな私ですが、このコラムではたくさんのことをお話できればと思います。どうぞお付き合いください!

枡田絵理奈

2008年TBSテレビに入社後、「チューボーですよ!」「SUPER SOCCER」など、さまざまなジャンルの番組で活躍。広島東洋カープの堂林翔太選手と結婚し、2015年に退社。現在は広島で3人の子育てをしながら、フリーアナウンサーとして活躍中。

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