講師招きピザ作り学ぶ 南部高、食と農園科が商品化へ

具材をトッピングした生地を焼くためにパーラーに載せる生徒(和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県みなべ町芝、南部高校食と農園科で「加工流通コース」を専攻する2年生10人が18日、外部講師を招いてピザ作りを学んだ。ピザを新商品として販売する計画があり、生徒は熱心に取り組んでいた。

 同コースの生徒は実習でパンやジャム、アイスクリームを作り、実習棟の販売所で販売もしているが、ピザも新商品として並べたいという。ピザを焼くためのオーブンなどの調理具はそろえている。

 同校の教諭もピザ作りを指導するが、今回特別に、白浜町でピザやパスタの店「ペスカトーレ」を経営する竹中康さん(39)から教わった。

 メニューは「マルゲリータ」と「きのこのピザ」。中力粉やドライイーストなどを使った生地作りから始まり、生地を広げ、トマトソースやチーズ、バジル、キノコなどの具材を載せて、オーブンで焼き上げるまでを教わった。

 生徒は、生地を指で押しながら丸く広げたり、パーラーという器具に載せたりするのに苦労していた。うまく焼き上がるよう、パーラーを使って回すこつも教わった。焼きたてを試食し、出来栄えに満足していた。

 松根夢さん(17)は「生地を広げ、パーラーに載せるのが難しかったが、思ったよりうまくできた。パン作りとはまた違い、楽しかった」と話していた。担当教諭は「園芸コースの生徒が栽培した季節の野菜を使うなどすれば、活動に広がりができる。出品できるよう、もう少し実習を重ねたい」と語った。

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