総入れ替えしたクラブ ヘンダーソンが故障乗り越え開幕戦V

ブルック・ヘンダーソンは完全優勝で通算13勝目(Julio Aguilar/Getty Images)

◇米国女子◇ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ 最終日(22日)◇レイクノナG&CC (フロリダ州)◇6617yd(パー72)

首位から出たブルック・ヘンダーソン(カナダ)が3バーディ、1ボギーの「70」でプレー。通算16アンダーとして、2023年シーズン開幕戦でツアー通算13勝目を挙げた。

前半2番(パー5)でバーディを奪うと、6番(パー3)でボギーをたたいたものの、9番(パー5)で4mのバーディパットを沈めて取り返した。4打差をつけて迎えたサンデーバックナインは1アンダー「35」で回る安定したプレーで後続を突き放した。

前年大会2位と好成績で始まった昨季は、メジャー「アムンディ エビアン選手権」を含め2勝。2019年以来3年ぶりとなる複数回優勝を達成した一方で、11月「ペリカン女子選手権」を背中痛で途中棄権するなど、後半は身体の不調に悩まされた一年でもあった。

「とてもエキサイティングです。オフシーズンはいろいろなことが起こっていたので、本当に強くなれたことは私にとって大きな意味を持ちます。チームもオフシーズンの間、本当によく働いてくれたと思うので、ハードワークが報われるのは本当にうれしい」と喜びをかみ締めた。

17日に発表したテーラーメイドとの用具契約も開幕戦Vへの後押しとなった。「彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。とてもスムーズだった。(クラブに)問題があればすぐに調整方法を教えてくれたり、うまくいく新しいものを送ってくれたりしました。新しいものに慣れるには、いつも少し時間がかかるものです」

直前までクラブに微調整を施していたことも明かし、「本当に何も文句のつけようがない。テーラーメイドにして本当に良かったと思っているし、このまま成功が続くことを願っています」とギアへの確かな手応えも口にした。

絶好のスタートを切った新シーズン。「毎年、最低2回は優勝することを目標にしている。こんなに早く優勝できて、本当に良いスタートが切れたと思います。夢のようなスタートで、2023年の残りの大会が楽しみ」と笑みを浮かべた。

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