育児放棄していた父親が「本当の父親になる」と決意 「この小さな手」予告

2023年4月8日より劇場公開される、「きらきらひかる」「モリのアサガオ」の郷田マモラによる同名コミックを映画化した「この小さな手」の、予告編が公開された。

予告編は、ひとりの部屋で「ママ!」と泣きじゃくる女の子・ひな(佐藤恋和)の姿から始まる。そして、ひなが保護され児童相談所の相談員・高原(松下由樹)から厳しい言葉を受ける父の和真(武田航平)が、「今度こそ”本当の父親”になる」と決意をする姿が映し出されている。

「この小さな手」は、娘に関心のなかった父親と、父親を忘れてしまった娘を描いた作品。イラストレーターの和真は、妻の小百合と3歳の娘・ひなと暮らしていた。ある夜、和真が接待で飲んでいると、買い物に出た小百合が事故に遭って入院してしまう。ひなは、児童養護施設に引き取られることになり、一切子育てに関わってこなかった和真は、ひなを自宅に連れて帰ることを許されなかった。小百合の意識は戻らないまま、自暴自棄になっていた和真だったが、やがて娘との失ってしまった絆を取り戻す決意をする。しかし、ひなは、和真が面会に来ても泣いてばかりだった。

主演の父親・和真を演じるのは、ドラマ「オールドファッションカップケーキ」をはじめ、映画や舞台などで活躍する武田航平。娘・ひなを、ドラマ「イチケイのカラス」や、映画「99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE」などの佐藤恋和が演じる。また、和真の妻・小百合を安藤聖が演じるほか、寺脇康文、松下由樹、津田寛治、柚希礼音らが顔をそろえる。ドラマ「作りたい女と食べたい女」の演出などを手掛けた中田博之が監督。中田監督にとって、本作が長編デビュー作となる。

【作品情報】
この小さな手
2023年4月8日(土)より ユーロスペースほか 全国順次公開
配給:フルモテルモ
(C)映画「この小さな手」製作委員会

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