日本刀の魅力伝える 刀匠・松葉さん 日向工高で講演

自身の制作した日本刀を手に講演する松葉景正さん

 日向市・日向工業高(若林繁幸校長、306人)は18日、企業講話「教えて先輩」を開いた。1年生約100人が、同市の刀匠・松葉景正(本名・松葉一路)さん(63)の話を聞き、日本刀の魅力などについて学んだ。
 昨年9月に「日本刀制作技術」が県の無形文化財指定を受けた松葉さんは、日本刀は強さや丈夫さ、使いやすさを追究するため、かみそりの鋭さと、ばねの弾力を一枚の鋼に表現していることを紹介。切れ味の鋭さを知ってもらおうと、生徒たちの目の前で青竹の試し切りも披露した。
 また、宮本武蔵の「我、事において後悔せず」という言葉に感銘を受けたと話し「生きていく時間に限りがあるからこそ、幸福を感じ楽しみながら生きてほしい」と呼びかけた。
 機械科1年の渡邊誉さん(16)は「初めて日本刀を見たが、想像以上に美しかった。自分も早く興味を持てるものを見つけ、懸命に生きていきたい」と話した。

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