視覚障害者と伴走者のランニンググループ「ももたろうパートナーズ」は22日、伴走者の講習会を旧内山下小体育館(岡山市北区丸の内)で開いた。新型コロナウイルス禍で開催は4年ぶり。視覚障害があるランナーや伴走者を目指す人ら岡山県内外の約70人が、相手と呼吸を合わせた走り方を学んだ。
パートナーズによると、コロナ禍でマラソン大会が減り、経験を積みにくくなった伴走者もいるという。練習機会の確保や育成を目的に企画し、東京パラリンピック女子マラソン優勝の道下美里選手の伴走者・北村拓也さんらが指導した。
参加者はコース状況や進行方向を声で伝えるといった役割を学んだ後、ペアに。1人がアイマスクを着け、輪になったロープを互いに持って並走した。北村さんが「二人三脚の要領でリズムを合わせて」「互いの存在を確かめるために肘が当たるように腕を振ろう」と助言した。
伴走者として大会出場が目標という会社員女性(45)=岡山市北区=は「状況を瞬時に伝えるのが難しかったが、相手のペースに合わせたサポートができるようになりたい」と話していた。