「10年に一度」の“最強寒波”襲来へ まだ間に合う!水道管、電気…“温暖な地域”でも、ぜひやっておきたい対策とは?

太平洋側平野部でも氷点下の予想

今週は厳しい寒波の来襲が予想されています。予報によると温暖な静岡県でも1月25日から26日にかけて、各地の平野部で、マイナス1度からマイナス3度の寒さになりそうです。

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静岡地方気象台によりますと、静岡市の平野部でも両日ともに、マイナス2度の予報で、さらに気温が下がる山間部はもとより、市街地でも条件によって、路面凍結や水道管の凍結のおそれがあるそうです。

平野部でも水道管凍結のおそれが

水道管凍結はこう防ぐ

静岡市上下水道局ではホームページを通じて、水道管凍結防止策を紹介しています。凍結は、

①屋外にむき出しで設置されている

②一日中、太陽の当たらない場所にある

③強い風の当たる場所にある

のような環境にある水道管で多く、水は凍結すると膨張するので水道管を破損させるおそれもあります。上下水道局では、こうした水道管に保温材や布などを巻きつけることで凍結を防ぐことができるとしています。

また、凍結して水が出なくなったら、いったん蛇口を締め、凍結した水道管にタオルを巻いて、その上からぬるま湯をかけて管の中の氷を溶かします。万一、水道管が破損した場合は、水道メーターの近くにあるバルブ(元栓)を締め、自治体指定の給水装置工事業者に連絡するようにと呼びかけています。

給湯器にはヒーターが備わっているため、電源は入れたままにしておきましょう。念のため、就寝前に洗い物などをして配管を温めておくと安心です。

電気の供給は大丈夫?自己防衛を

電力会社では、この寒波を見越した需要予測を発表しており、中部電力管内の予備率は10%と電力不足の心配はなさそうです。しかし、「電気新聞」(東京)によると、帰宅による照明の点灯や調理、空調の使用開始と、太陽光での発電停止が重なる夕方のピーク時に、電気の同時同量のバランスが崩れる可能性があるということです。電気が必要なタイミングに、発電量が減ってしまうからです(同社管内の太陽光発電量は原発5基分以上、717万ワット)

電気が足りなくなると電力会社は大型蓄電池や揚水発電を活用しますが、こうした対応も数日が限度で、もし、寒波の期間に悪天候が続き太陽光発電に頼れなくなると、他社からの供給に頼るなど、厳しい対応を迫られる可能性もあると説明してます。

浜松市など、静岡県西部地区には、日本海側から雪雲が流れ込む可能性もあります。水道管凍結防止対策をはじめ、オール電化の家庭では念のため、灯油ストーブを用意するなど「10年に一度」の寒波襲来に備えましょう。

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