女性ALTにセクハラ、賠償命令 長崎県立高、使用者責任を認定

長崎県庁=2020年11月、長崎市

 長崎県立高の外国語指導助手(ALT)だった米国籍の20代女性が2016年と18年、別の学校のALTら2人からのセクハラで精神的苦痛を受けたとして、県に200万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、長崎地裁は24日、うち1人の行為に関し県の使用者責任を認め、50万円の支払いを命じた。

 女性はハンナ・マーティンさん。古川大吾裁判長は判決理由で、男性ALTによる行為は「原告の意に反する性的な言動だ」と指摘。学校行事の準備中だったとして職務関連性を認定した。

 県高校教育課は「判決文を精査しながら今後の対応を検討する」とコメントした。

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