金も値上がり8957円 最高値に迫る、円安が要因

 地金大手、田中貴金属工業が24日発表した金の小売価格は1グラム当たり前日比80円高の8957円だった。国内の金価格の指標として2022年4月20日に記録した過去最高の8969円以来、約9カ月ぶりの高価格となった。

 昨年の過去最高価格はウクライナ有事発生を受けた安全資産として需要が急増したことが背景にあった。今回は外為市場の円安ドル高傾向が大きな要因。食料品や飼料などと同様に金も円安進行で値上がりした。

 金価格は国際的にドル建てのため、円安が進んだ場合は円換算した金の値段が上がりやすい。

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