女性死亡…フォークリフトに接触し転倒、そのままひかれる 会社を書類送検 接触を防ぐ措置、不十分だった

工場内で死亡事故=越谷市

 埼玉県の春日部労基署は23日、労働安全衛生法違反の疑いで、東京都港区の塗装等製造業「大伸化学」と同社越谷工場の50代の男性工場長をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は、昨年2月3日、越谷市七左町4丁目の大伸化学越谷工場内で、フォークリフトと労働者の接触防止措置を怠った疑い。同労基署は認否を明らかにしていない。

 同労基署によると、従業員男性が運転するフォークリフトが右折後、左側から歩いてきた60代女性従業員と接触。転倒した女性をひいた。女性は体を挟まれ、搬送先の病院で死亡が確認された。フォークリフトは塗料を入れるための空き容器を運んでいたという。

 同法では、誘導者を配置したり、フォークリフトと労働者の通路を分けたりする接触防止措置が義務付けられているが、同工場では、接触防止措置が不十分だったという。

© 株式会社埼玉新聞社