寒波襲来…24日には東京23区でも積雪予想 都内各地で防寒準備進む

今シーズン一番の強い寒波が襲来します。東京都内でも注意が必要です。1月24日には東京23区でも積雪が予想される中、都内各地で寒さへの対策が進められています。

1月23日朝の東京の最低気温は3.3℃と冷え込み、一部では雪の降る様子が見られました。午前9時ごろ、杉並区高井戸ではパラパラと雪交じりの雨が降りました。また、都心の最高気温は6.1℃の今季最低となるなど、平年を下回る厳しい寒さとなりました。

狛江市のホームセンターでは今後さらに厳しい寒さが予想されるため、ストーブに使う灯油を買い求める人が次々と訪れていました。灯油を購入に来たお客は「最強寒波がちょっと心配。あすはかなり寒いと聞いたので、早めに灯油を買い増ししておこうと思った」「灯油をポリタンク3つ分買った。寒くなったら困るので、急になくなった時に備えておかないと」などと話していました。また、雪に備えた商品の購入や問い合わせも増えているということで、スコップを購入した人は「うちにあったものが折れてしまったので。天気が大ごとにならなければいいなと思っている」と話していました。ホームセンター・ユニティ狛江店の豊田篤さんは「灯油と凍結防止商品、融雪剤の塩化カルシウムを購入する人が多い。より多く利用してもらうため、店頭に商品を潤沢に用意していきたい」と話しています。

今後の厳しい寒さを見越した備えは八王子市のカー用品店でも見られました。この店では路面凍結を警戒し、急きょ自家用車のタイヤをスタッドレスに換えにきたという人が多く訪れ、作業ピットは混雑しました。タイヤ交換に訪れた客は「寒波が来るということと路面凍結の恐れもあったので、急いでタイヤ交換した」と話していました。また、手軽に取り付けられるチェーンの問い合わせも増えているということです。

気象庁によりますと24日からこの冬一番の強い寒気が流れ込む見込みです。23区内でも夜に雪が降り、うっすらと積もる可能性があり、気象庁は交通障害や路面の凍結に注意を呼びかけています。

<記録的な強烈寒気 冬型強まり、強風・高波にも注意>

23日も厳しい寒さとなりましたが、24日午後からは次第に今季一番の強烈な寒気が流れ込んでくる予想です。東京都内の天気について、敷波美保気象予報士による解説です。

まず予想気温を見ると、24日の最高気温は東京都心で10℃など、昼間はいったん気温が上がる見込みです。しかし夕方以降は強い北風と共にどんどん寒気が流れ込んで、夜は朝より寒くなります。最低気温は25日・26日は大島も含め、各地で氷点下の予想で、路面や水道管の凍結に注意が必要です。

この低温は記録的に強い寒気が南下するためです。寒気の予想を見てみると、上空1500メートル付近の気温が、24日朝の時点では0℃から-6℃の間で平年ぐらいの冷え込みです。しかし夜になると、平地でも雪が降るような-6℃以下という強い寒気が伊豆諸島付近まで南下する見込みです。さらに25日朝は-12℃以下の寒気が都内にもかかります。関東では茨城県のつくばで上空の気温を観測していますが、これまでの観測史上1位を更新する可能性のある強い寒気が予想されています。寒さや低温への備えのほか、強風・高波にも注意や警戒が必要です。

24日朝の天気図を見てみると、低気圧が東へ進み、西高東低の冬型の気圧配置となります。夜には等圧線の間隔がさらに狭くなって冬型が強まる予想です。24日・25日共に風が強く、寒さがより身にしみそうです。そして、海は波が高くなります。伊豆諸島南部や小笠原諸島では警報級の高波となる可能性が高くなっています。十分お気を付けください。

天気図では等圧線が「く」の字に曲がっていますが、この付近で風がぶつかることによって24日夜は東京都内でも雪雲が発生し、23区を含め、積もる可能性があります。

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