栃木県総合政策部は23日までに、国家公務員の月給を100とした場合の地方公務員(一般行政職)の水準を示すラスパイレス指数について、2022年4月1日時点の県内25市町分を公表した。市町平均は99.0で、前年の99.3から微減となった。減少は4年連続。市町別では101.7の宇都宮市が6年連続で最高、95.7の益子町が最低となった。県市町村課は「大きな制度見直しもなかったため、ほぼ横ばいという結果になった。市町が給与適正化にしっかり取り組んでいる」と分析した。
指数が100を超えたのは宇都宮市と芳賀町の2市町。宇都宮市は中核市全62市の中で、埼玉県川越市と並んで3番目だった。全ての地方公共団体の平均である98.9以上となったのは7市町だった。
諸手当を除く一般行政職の平均月給は栃木市の33万2100円(平均年齢43.8歳)が最高。最低は那珂川町の27万6800円(同38.8歳)だった。
県は100.2で、前年から0.1ポイント下がった。全国順位は14位タイで、前年の15位から1ランク下がった。諸手当を除く平均月給は32万2400円(同42.5歳)で、前年を3900円下回った。県人事課は「高齢層職員の昇給抑制など給与制度の適正な運用がなされている」としている。
都道府県の最高は静岡の102.2、最低は鳥取の95.8。市区町村では千葉県八千代市の103.4が最高、沖縄県多良間村の74.3が最低だった。