県内公立高 特別入試出願始まる 2月8、9日に学力検査や面接

中学校教員(手前)から願書を受け取る東岡山工業高の担当者

 岡山県内の公立高校46校で24日、2023年度特別入試の出願受け付けが始まった。26日正午に締め切られ、2月8、9日に国語、数学、英語の学力検査や面接を行う。県立高では24年度入試からインターネットによる出願が導入される予定で、対面で願書を受け付けるのは今年が最後となる見通しだ。

 特別入試は県立全日制50校のうち41校、県立定時制の烏城と岡山、倉敷、玉野の市立全日・定時制の4校が実施。東岡山工業高(岡山市中区土田)では中学校教員が朝から次々と訪れ、持参した生徒の願書を提出。記入漏れや誤りがないかを担当者に確認してもらい、受検票を受け取っていた。備前市立中学校の女性教頭(55)は「生徒が力を出し切れるようサポートしていきたい」と話した。

 生徒の多様な能力や適性をみて選抜する特別入試は今回、県教委が専門学科と総合学科について総定員に占める募集枠の上限を引き上げたのに伴い、28校が定員を拡大。共通の学力検査と面接に加え、各校が独自に作文などを行う。玉野光南体育科と井原地域生活科は全員を特別入試で選び、中高一貫校の天城と津山の理数科も内部進学者以外は特別入試で選抜する。

 出願状況は県教委が27日に公表。合格内定者には2月17日に中学校を通じて通知する。

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