自民・特命委、防衛増税に賛否 2回目会合、財源策を検討

防衛費の財源確保策を検討する自民党の特命委員会であいさつする萩生田光一委員長=24日午前、東京・永田町の党本部

 自民党は24日、防衛費増額を巡り増税以外の財源確保策を検討する特命委員会(委員長・萩生田光一政調会長)の2回目の会合を党本部で開き、政府の増税方針に対し賛否が割れた。増税慎重派は国債を借り換えながら60年で完済する「60年償還ルール」の見直しなどを引き続き求めた。「増税の是非を述べる場ではない」との指摘も出た。

 会合では「防衛力強化資金」を新設する政府の特別措置法案についても説明を受け、党財務金融部会で今後審査する方針を確認した。

 特命委は今後、歳出改革や60年償還ルール、国有財産の利活用などのテーマ別に本格的な検討作業を進める方針だ。

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