新たな雄パンダを白浜へ 県が政府に働きかけ

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で飼育されている永明(えいめい)を含むパンダ3頭が2月22日に中国に返還され、雌ばかり4頭が残ることについて、岸本周平知事は24日の定例記者会見で、永明の跡を継ぐ雄パンダの誘致を「県としても政府などに一生懸命働きかけている」と述べた。

 岸本知事は3頭の返還を「大変寂しいし残念だが、契約上そうなっている」とし「(アドベンチャーワールドは)繁殖がとても上手な施設として、中国側からも高く評価されている。この伝統を引き継ぐためにも雄のパンダに来てほしい。今までの信頼関係からすれば、十二分に期待でき、あとはタイミングの問題だと思う」との見方を示した。その上で「一日も早く白浜に来ていただけるように、一生懸命やっている。見守ってほしい」と話した。

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