神奈川の高校170校以上に脅迫ファクス 一部で生徒下校措置も 「送金しなければ火炎瓶で殺す」

神奈川県庁

 神奈川県内の県立高校などに24日未明、「口座に送金しなければ生徒や教員を自作の改造銃や火炎瓶で殺してやる」などと脅迫するファクスが届いたことが、県教育委員会などへの取材で分かった。ファクスが届いたのは私立高校なども含めると170校以上で、生徒らに危害が加えられたといった情報は確認されていない。県教委は県警に被害届の提出を検討している。

 県教委や県によると、ファクスは県立高校と県立中等教育学校計140校のうち137校に届いた。また、30校以上の私立中学、高校や横浜、川崎、横須賀の市立高校にも届いた。

 ファクスは弁護士を名乗り、二つの口座に300万円ずつ振り込むよう要求する内容で、24日午前3時ごろに送信された。口座番号や名義人とみられる記載もあった。

 県教委や県などは各校に注意喚起を求める通知を発出。県立高校では安全確認をした上で通常通りの授業を実施したが、一部の私立高校では生徒を下校させるなどの対応を取った。横須賀市立高校では部活動を原則中止し、教員が見守る中で生徒を下校させた。また、相談を受けた県警が各校周辺の警戒に当たった。

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