水道管凍結やエアコン故障…寒波で備えるべきこと 気温-4度以下の際の注意点

水道管凍結やエアコン故障…寒波で備えるべきこと

 この冬一番の強い寒気が流れ込み1月24日夜から25日にかけて日本の広い範囲で大雪、厳しい寒さが予想される。厳寒の夜を過ごすことになりそうだが、注意したいのが水道管の凍結やエアコンの故障。トラブルなく朝を迎えるために、寝る前にできる備えを調べた。

水道管を破裂させないために

 福井市水道局によると、気温が氷点下4度以下になると水道管の水が凍って出なくなったり、水道管が破裂する恐れがある。凍結防止には保温が効果的で、野外に露出している水道管の保温にはホームセンターなどで販売されている保温チューブが有効だ。

 また夜中から朝方にかけて水道管が凍結し、水が出なくなることがある。夜から朝にかけ低温が予想される時はお風呂のお湯を残しておいたり、飲料用の水をくみ置きしておくのが便利。

 凍結して水が出なくなっても、日中気温が上昇してくれば元通り水は出るようになる。水が絶対に必要な場合は、ドライヤーで暖めたり、水道管にタオルをかけ、ぬるま湯をかけて溶かす方法もある。熱いお湯をかけると水道管が破裂する危険があるので注意が必要。

 水道管が破裂した場合は、メーターボックス内の元栓(バルブ)を閉める。布やテープをしっかり巻き付けて修理業者に依頼する。

エアコンの室外機、除雪を

 パナソニックよると、寒さが厳しい日や大雪が降ったとき、エアコンに出る症状があるという。▽運転開始から5分くらいで止まるが、しばらくするとまた動き出す▽暖房運転にしているのに、暖かい風が出てこない▽室外機から湯気が出ている▽室外機から異音がする-。これらの症状が出ている場合は、室外機に異変の可能性があるという。

 吸い込み口が塞がっていると、空気を効率的に吸い込むことができない。また吹き出し口が塞がっていると、室外機から吹き出された冷たい空気を室外機が再び吸い込んでしまうため、電気代が高くなってしまうばかりか、暖房運転が停止してしまうこともあるという。

 室外機が雪に埋もれないよう、置台などを利用して雪で埋もれない高さまで上げたり、吸い込み口と吹き出し口に防雪部材を設置するなどして備え、安心してエアコンを使いたい。

 もし大雪が降った場合、室外機が雪に覆われることで内部に雪が吸い込まれファンに付着。空気が通りにくくなるので、運転効率が低下してしまうこともある。側面や背面含め30cmほど室外機の周りの雪を取り除きたい。室外機の上に積もった雪も崩れて吸い込み口や吹き出し口を塞いでしまう可能性があるので、取り除いた方がよい。

給湯機器凍結予防策、通水も

 住宅機器メーカーのノーリツによると、給湯機器は気温が下がると安全装置が作動し機器の凍結を防止するが、接続されている配管までは凍結を防止できない。配管が凍結した場合はキッチンやシャワーのお湯側の蛇口からお湯も水も出なくなり、積雪によって給湯機器が破損する恐れもある。

 予防に向けて同社は、給湯機器の配管に保温材を巻くなど地域に応じた配管保護の処置を勧めている。また冷え込みが厳しい際は通水(水を流しっ放しにする)による配管凍結予防が効果的。追いだき付ふろがまの場合は「循環アダプターより5cm以上、浴槽にお水を残しておいて」としている。自動的に浴槽の水を循環させるのでふろ配管の凍結予防になるという。

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