改装の広島市現代美術館 内部を報道公開 3月18日にリニューアルオープン

3月にリニューアルオープンする広島市現代美術館の内部が、先日、報道関係者に公開されました。

広島市現代美術館 寺口淳治 館長
「この美術館にとって、この建物は最も大きく、最も高額な作品の1つです。黒川紀章という建築家が作った作品の1つ。これを残せたことは、わたしたちにとってはものすごく大きなことです」

2020年末から行われた広島市現代美術館の改修工事は、世界的建築家・黒川紀章さんによるデザインを継承する形で進められました。

館内の案内表示は、建物の形を用いたデザインを採用して、シンプルで感性に響く図形になっています。

こちらの展示室は、以前あった窓を埋め、壁の展示スペースを増やすなど、展示室としての機能が強化されました。

来館者を迎える広いエントランスホールの丸い柱は、再利用です。エレベーターの周りの石も活用されました。

経年劣化した機能を回復する工事に加え、新たな空間も作られています。

エントランスホールとつながる場所は、無料で立ち寄れる「多目的スペース」と「カフェ」として展開される予定です。

また、授乳室や多目的トイレなどバリアフリー機能の充実で、さらなる来館者の獲得をめざします。

広島市現代美術館 寺口淳治 館長
「この後、何十年も残していけるということが、わたしどもにとってはとてもうれしい。親しんでもらえるような美術館になればいいなと思っています」

開館は3月18日で、「Before/After」と題した記念特別展が、45作家の作品およそ100点を全館に展示して開催される予定です。

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