岡山に初の無人決済コンビニ店 ファミマ、25日開業前に説明会

無人決済店舗のレジ。陳列棚の重量センサーと天井のカメラで顧客が手にした商品を認識し、合計金額を自動表示する

 ファミリーマート(東京)の無人決済の店舗が25日、岡山市北区高柳東町に開業する。コンビニ大手の無人決済店舗は中国四国九州で初めて。顧客の利便性向上とコスト削減につなげる。24日に報道関係者向けの現地説明会が開かれた。

 店舗は、教育大手ベネッセホールディングス(同南方)子会社の社屋1階約15平方メートル。パンや飲料など約400種類を扱い、誰でも利用できる。天井のカメラ20台と陳列棚の重量センサーで客が手に取った商品を認識し、出口のレジで購入品一覧と合計金額を表示。現金や電子マネーで決済する。バーコードを読む手間が省け、短時間で買い物できるという。支払い確認後に出口ゲートが開く仕組み。

 店名は「ファミリーマートベネッセ高柳/S店」。営業は午前8時~午後6時。店員1人を配置し、商品の補充や荷受けなどを行う。売り上げ目標は非公表。

 従業員の福利厚生を充実させるため、ベネッセ側が誘致した。ファミマの無人決済店舗は12店目。同社は「従来なら同規模の店で2人が必要なところ、無人決済システムにより1人で済む。今後も出店を進めていきたい」としている。

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