平塚夫婦遺体 父親殺害容疑で50歳男を再逮捕へ 男は容疑否認 両親は「息子から暴力」と県警に相談6回

2遺体が発見された平塚市内の現場近く=2022年12月13日午後5時20分ごろ

 平塚市撫子原の住宅で昨年12月、夫婦の遺体が見つかった事件で、県警は25日にも、自営業の息子(50)=死体遺棄容疑、殺人容疑で逮捕=を、同居する会社役員の父親(76)に対する殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。

 捜査関係者によると、再逮捕容疑は、昨年12月中旬ごろ、父親の首を圧迫し窒息死させ殺害した、としている。県警は今月4日、息子と同居する母親(75)に対する殺人容疑で息子を逮捕するとともに、父親が亡くなった事情を調べていた。司法解剖の結果、2人の死因はいずれも、頸(けい)部圧迫による窒息死だった。

 両親からは、2021年10月から昨年9月までの間、「息子に暴力を振るわれた」などとする相談が県警に計6回寄せられていた。

 事件は昨年12月13日午後、両親の知人から「連絡がつかない」と交番に安否確認の届け出があり駆け付けた平塚署員が、2階建て住宅の室内で男女2人の遺体を発見した。県警捜査1課と平塚署は先月14日、死体遺棄の疑いで息子を逮捕。今月4日に殺人容疑で再逮捕した。息子は、いずれの容疑も否認している。

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