“最強寒波”で福井県の大動脈一時寸断、1月観測史上最大の強風も…1月25日も広い範囲で大雪恐れ

吹雪による視界不良で北陸自動車道が通行止めとなり、武生IC入り口でドライバーに対応する係員=1月24日午後5時20分ごろ、福井県越前市庄町

 福井県内は1月24日、今季一番の寒気が流れ込んだ影響で猛吹雪に見舞われ、夕方以降、幹線道路の通行止めが相次いだ。北陸自動車道と国道8号は越前市から滋賀県にかけて同時にストップし、嶺南と嶺北を結ぶ大動脈が寸断された。舞鶴若狭自動車道や国道27号も敦賀市―小浜市間で通行止めとなり、県民の足を直撃した。

 24日は北陸地方の上空約5千メートルに氷点下42度以下の寒気が流れ込んで県内全域に強風を伴った雪が降り、同日午後4時10分に嶺南に大雪警報が発表された。南越前町今庄で同6時ごろに最大風速17メートル、最大瞬間風速26.3メートルを観測、ともに同地点の1月の観測史上最大となった。勝山市でも1月の観測史上最大となる最大瞬間風速23.9メートルを記録した。小中学校や高校は下校時刻を繰り上げるなどの対応に追われた。

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 福井県によると、24日午後5時以降、北陸自動車道の武生インターチェンジ(IC)―長浜IC間、国道8号の越前市馬上免交差点―敦賀市曙交差点・長浜市川崎交差点、国道365号・476号の越前市行松-敦賀市余座間、舞鶴若狭自動車道の敦賀ジャンクション(JCT)―小浜IC間、国道27号の敦賀市岡山町1丁目交差点―小浜市遠敷交差点などが通行止めになり、同日午後11時半までに国道303号を除いて全て解除されてあ。JR北陸線は同日夕方から特急、普通の運休が相次いだ。越美北線と小浜線、えちぜん鉄道勝山永平寺線、福井鉄道福武線でも一部の列車が運休した。

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 25日も冬型の気圧配置は続き、朝まで平地を含む広い範囲で大雪となる恐れある。福井地方気象台は交通障害に警戒を呼びかけている。同日午後6時までの24時間予想降雪量は多い所で嶺北、嶺南とも平地40センチ、山地50センチ、奥越55センチ。その後の24時間は嶺北の平地20センチ、山地40センチ、嶺南の平地10センチ、山地20センチ。予想される25日の最大風速は陸上で嶺北12メートル(最大瞬間風速25メートル)、嶺南13メートル(同25メートル)、海上は嶺北、嶺南ともに18メートル(同30メートル)。

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