長崎県下一周駅伝 代替大会実施へ 2月26日 県立総合運動公園内で

最後に開催された2020年2月の第69回大会。沿道から大勢の人がエールを送った=大村市内

 長崎陸上競技協会は、3年連続で中止になった郡市対抗県下一周駅伝の代替大会を2月26日に行うことを決めた。諫早市の県立総合運動公園内特設コースで実施。全11チームが参加する方向で調整している。コロナ禍でも小学生からシニアまで安心して参加できる内容にして、開催を待ち望む地元ランナーたちの声に応える。
 公園内の周回コースおよびトランスコスモススタジアム長崎を使って計15区間53.6キロ、たすきをつなぐ。女子6区間14.6キロのゴール後に男子9区間39キロを行い、総合タイムで競うほか、男子の部と女子の部の優勝チーム、区間賞獲得者も表彰する。午前9時にスタートして午後1時前にゴール、2時までに閉会式を終える予定。
 例年は3日間かけて407.3キロの公道を走るコースで実施していた。今回、ほぼ半日での開催とすることで宿泊を減らし、さらに大学生の参加を県内在住者に限るようにして感染拡大を制御。必要経費の抑制も図る。
 大会スローガンは「つなげ!」に決めた。大会本部は「第70回記念大会を前に3年連続の中止を余儀なくされているが、大会の足跡の継承と継続への強い思いを共有し、県全体を盛り上げる大会としたい」と意図を説明している。
 11チームは、従来通り(1)長崎(2)佐世保(3)島原半島(4)諫早(5)大村・東彼(6)平戸(7)北松・松浦(8)五島(9)西彼・西海(10)壱岐(11)対馬とする。さらに各チーム1チームずつのオープン参加を認める。
 長崎陸協は「世代を超えてたすきをつなぐこの大会は貴重で、子どもたちの目標になっている。世界大会に出場する選手も多数輩出し、普及、育成、強化に大きく寄与してきた。守っていかなければいけない」としている。
 サブトラックでは長崎陸協の強化部主催で50メートルの記録測定などができる陸上体験会を用意している。選手や応援者が楽しめる食のブースもある。

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