身近なもので水道管凍結を防ぐには… 東京都心でも氷点下・積雪の恐れ

東京都内では気温が急下降していて、東京23区でも1月24日夜には積雪の恐れがあり、都心でも25日は氷点下になることが予想されています。寒さのピークは25日となる見込みです。懸念される“水道管の凍結”を身近なもので防ぐ方法を水道のプロに聞きました。

東京都心の24日日中の最高気温は11.8℃でしたが、夕方から北寄りの風に変わり、急速に気温が下がっています。夜には23区でも一時雪が降る恐れがあり、さらに25日には都心も氷点下となる予想となっています。都内でも水道管が凍結する恐れがあります。

都内は2018年1月にも氷点下に見舞われ、水道管の凍結や破裂が相次ぎました。当時、対応しきれないほどの修理の依頼を受けたという板橋区の水道修理会社・ウォーターワークスの大原孝司社長に"身近なものでできる水道の凍結を防ぐ方法”を聞きました。

用意するのは乾いたタオルと料理などで使うラップフィルムで、凍結を防ぐにはこの2つの巻き方にこつがあるといいます。大原さんは「蛇口だけでなくハンドル部分なども含めて全て隠す。タオルで包んだら、ラップを引っ張って巻き付ける。巻けば巻くほどいいので、金属の部分を全て隠すのが大事」といいます。また、翌日も氷点下が続く場合はタオルなどを外さず、気温が戻るまで置いておくほうがいいということです。

<イチゴ農家は高騰する暖房代に苦慮>

一方、寒さの影響で対応に苦慮しているのがイチゴ農園です。練馬区にある加藤農園では毎年12月中旬から5月末ごろまでイチゴの栽培に取り組んでいます。加藤博久園主は「イチゴは寒さに当たり過ぎてしまうと成長が止まってしまうので、ハウスの中を暖める暖房機を使って育てている。暖房機は寒い時間帯の朝方3時から7時、8時ぐらいまで回り続けている」と話します。しかし栽培に適した温度管理をするため、寒さが続く日は1日中暖房が必要となってしまい、高騰を続ける電気代に悩まされています。加藤さんは「どうしても昼間も暖房をつけざるを得ない時は痛い。24時間ずっとつけっ放しなってしまうので。多分1月の電気代はもっとかかってしまう」と話します。加藤農園では2021年に比べると電気代がおよそ1.3倍に上がっているということです。

都内は25日、寒さのピークを迎えます。

<25日は極寒 路面の凍結や水道管の凍結、強風や高波に警戒>

24日の日中は11.8℃まで上がり、日差しが暖かく感じられた東京都内でしたが、夕方になって一気に気温が下がってきました。東京都心で午後4時時点で10.4℃あった気温は午後5時には4.4℃、午後6時には3.4℃まで急激に下がり始め、強い北寄りの風と共に寒気が入ってきています。

この強い寒気の影響もあり、都内では雪雲のかかっているところがあります。広い範囲で降るのではなく局地的・一時的に雪が強まって積雪する恐れがあります。雪は夜のうちにやむ見込みですが、25日朝は路面の凍結に注意が必要です。

24日夜から25日にかけての東京都心の気温を見てみると、気温は下がり続け、朝の最低気温は-3℃の予想で、日中も多少上がっても4℃ぐらいまでしか上がらず、極端な寒さとなりそうです。各地の気温を見てみても朝は多摩地域で-5℃以下まで下がり、路面の凍結に加え、水道管の凍結などにも注意してください。また最高気温は3℃から4℃で、前日より大幅に下がり、昼間も凍える寒さとなりそうです。

八丈島など伊豆諸島では雪雲が流れこむ可能性がありますが、23区と多摩地域は晴れる予報で"晴れるけど寒い”のが特徴です。さらに、天気図を見ると等圧線の間隔が狭く、風が強く吹くので、体感温度は実際の気温よりももっと低くなりそうです。万全な防寒・防風対策が必要です。また、伊豆諸島南部に波浪警報が発表されるなど、25日にかけては小笠原でも高波に警戒が必要です。

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