2024年度殿堂入り投票の注目ポイント ベルトレイは一発当選なるか

日本時間1月25日、2023年度アメリカ野球殿堂入り投票の結果発表が行われ、ゴールドグラブ賞8度の名三塁手スコット・ローレンが見事殿堂入りを果たした。メジャーリーグ公式サイトでは、デービッド・アドラー記者が早くも2024年度の殿堂入り投票の注目ポイントを紹介。今回の殿堂入り投票で得票率72.2%を記録したトッド・ヘルトンの殿堂入りが有力視されるほか、有資格初年度組ではエイドリアン・ベルトレイの「一発当選」が確実視されている。ほかにはジョー・マウアー、チェイス・アトリーらも初登場する。

ロッキーズ一筋で活躍した強打者ヘルトンは、今回の殿堂入りで得票率72.2%に終わり、当選ラインの75%に惜しくも届かなかった。しかし、前回の52.0%から大幅アップを果たしており、6度目のチャレンジとなる次回での殿堂入りが有力だ。ビリー・ワグナーとアンドリュー・ジョーンズの2人も着実に得票率を伸ばしており、ワグナーは68.1%、ジョーンズは58.1%で殿堂入りに一歩前進。ワグナーは次回が9度目のチャレンジ、ジョーンズは次回が7度目のチャレンジとなるが、ともに有資格期間の10年を完走する前に殿堂入りする可能性が高そうだ。

2024年度から有資格者となる選手では、通算3166安打、477本塁打、三塁手史上3位となるWAR93.5を記録したベルトレイの「一発当選」が確実視されている。ドミニカ共和国出身で5人目の殿堂入り選手が誕生するのは間違いないだろう。マウアーとアトリーの2人も全盛期には殿堂入りクラスの成績を残したが、両者とも比較的ピークが短く、積算系の打撃スタッツに物足りなさが残る点がネック。ベルトレイとともに「一発当選」するのは難しいかもしれない。

ほかにはデービッド・ライト、マット・ホリデイ、ホセ・バティースタ、ビクター・マルティネス、エイドリアン・ゴンザレス、ホセ・レイエスといった大物たちが初めて資格を得る。また、通算247勝を挙げた一方、薬物規定違反による出場停止処分を受けたことがあるバートロ・コローンはどのような評価を受けるだろうか。さらには、2度目のチャレンジとなるカルロス・ベルトラン、有資格10年目でラストチャンスとなるゲーリー・シェフィールドらの得票率がどこまで伸びるかにも注目だ。

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