戦術面を重点強化 V・ファーレン長崎 沖縄キャンプ1週間

セットプレーの練習で選手に指示を出すカリーレ監督(中央)=沖縄県読谷村陸上競技場

 サッカーJ2リーグの開幕まで1カ月を切り、J1昇格を目指すV・ファーレン長崎が沖縄県で順調に1次キャンプをこなしている。17日に現地入りして約1週間が過ぎ、戦術面を重点強化している。
 1次キャンプは例年、体力強化メニューに時間を割いてきたが、今年は初日からボールを触りながら体づくりをしているのが特徴だ。昨季途中に就任したカリーレ監督とレアンドロ・ヘッドコーチがチームをまとめ、さらに同じブラジル人のセザール・フィジカルコーチを今季から新たに迎え入れたことで、ピッチ内外の連携が密になった。
 キャンプインから完全休養日は1日もなく、24日午前も気温10度前後と肌寒い中、拠点の読谷村陸上競技場で戦術練習を続けた。敵陣でのプレスのかけ方、攻守におけるセットプレーの立ち位置などを確認。J1川崎から期限付き移籍で加入したFW宮城は「まずは試合に出場するための体づくりの期間を過ごせている」とうなずいた。
 ウエイト系のトレーニングは競技場に隣接する施設で実施。加入7年目の古参、MF澤田は「チーム全体で筋トレをするのは初めて。しっかり管理してもらい、状態は上がってきている」と笑顔を見せた。
 沖縄での1次キャンプは28日まで行う。25日にJ2仙台とトレーニングマッチを予定し、最終日の28日にも対外試合を用意。同日中に宮崎へ移動し、約1週間の2次キャンプに臨む。開幕は2月18日、ホームに千葉を迎える。


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