25日（水）午後も冬型の気圧配置が続き、寒気の影響を受ける地域が多い見通し。日本海側を中心に暴風雪や大雪、暴風、高波に警戒が必要だ。太平洋側でも積雪となっている所があるため、路面の凍結による交通障害に注意が必要となる。全国的に、気温の低い状態が続きそうだ。

厳しい寒さ

　けさは北海道～九州のほぼ全域で、最低気温が0℃未満の冬日となり、富士山頂では午前8時前に気温が－36.1℃まで下がった。これは、90年あまり続く統計で歴代4位となる低温で、今回の寒気がいかに強烈なものかうかがえる。その他、最低気温は仙台－7.5℃、新潟－5.8℃、広島－4.2℃、鹿児島－3.0℃、東京都心－2.9℃など、今季一番の冷え込みとなった地点が多い。予想最高気温は、関東から西でも5℃以下の所が多いので、できるだけ保温性が高く、風を通しにくい服装を心がけたい。

北陸以北　26日（木）も荒天

　西日本の大雪は午前中にピークを越え、雪の降る範囲はゆっくりとではあるが狭まる見通し。ただ、これまで記録的な大雪となっている中国地方などは、路面の凍結による交通障害に十分な注意が必要だ。25日（水）午後は大雪の範囲が北陸や北日本へ移り、この方面は26日（木）にかけても風が強いため、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害、暴風、高波に警戒が必要となる。

　なお、26日（木）朝も、全国的に厳しい冷え込みが続く予想で、水道管の凍結に注意したい。

週末　再び雪強まる地域も

　27日（金）に本州の南岸を低気圧が通るため、太平洋側を含めて冷たい雨や雪が降る見込み。その後は、西から冬型の気圧配置が強まり、日本海側は再び雪の降る所が多くなりそうだ。週末にかけても引き続き、最新の気象情報に注意が必要となる。

（気象予報士・高橋和也）