県立高全日制 競争率1.06倍 最終進学希望調査 前年から微増

2023年度県内公立高校進学希望調査結果

 岡山県教委は25日、今春の県内中学校の卒業見込み者を対象にした進学希望調査結果(最終、10日現在)を発表した。県立全日制高校50校の平均競争率は1.06倍と前年同期(1.05倍)よりわずかに上昇。卒業見込み者が1万7249人と87人増えた一方、長期的な少子化の流れを踏まえて総定員(1万805人)を40人減らしたことが主な要因としている。

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 競争率の上昇は2年連続。進学希望者は卒業見込み者の99.0%に当たる1万7077人で、希望先の内訳は県立全日制67.4%(前年同期比0.2ポイント増)県内私立全日制19.6%(0.6ポイント減)県外への進学希望者4.8%(0.4ポイント増)などとなった。

 県立全日制の希望者は1万1505人で、総定員を700人上回った。競争率の最高は岡山工業情報技術科の2.18倍。同高デザイン科2.08倍、西大寺商業科1.84倍、水島工業情報技術科1.68倍と続いた。岡山、倉敷市内の学校が上位を占め、過疎化が進む中山間地域の学校で率の低下が目立った。希望者が定員に満たない科があったのは2校減って29校だった。

 調査は毎年度2回実施。県立高の一般入試は3月8、9日に行われる。

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