10度目のトリーパインズ 松山英樹と南北2コースの相性は

2014年から10年連続の出場(撮影/亀山泰宏)

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前(24日)◇トリーパインズGC (カリフォルニア州)◇ サウスコース(7765yd、パー72)、ノースコース(7258yd、パー72)

ハワイ2連戦から1週のオフを挟んで2023年の米本土初戦に臨む松山英樹はコンディショニングに配慮しつつ、開幕に備えた。

風邪の症状があったため、今週は会場入り後も体調と相談しながらの調整が続いた。前日23日はサウスコース(SC)の一部をチェックし、開幕前日のプロアマ戦はSCのイン9ホールをプレー。コース内ではダウンスイングから振り抜きにかけての動きを確認するようなシーンが目立った。ノースコース(NC)は過去9度の出場経験にも頼りながらの戦いとなる。

比較的スコアが出やすいとされるNCでは、これまで平均スコア「69.22」をマーク。2014年からNCの9ラウンドでオーバーパーを打ったのは15年初日の「73」だけで、直近4シーズンはいずれも60台で回った。

プロアマ戦はサウスのイン9ホールをプレー(撮影/亀山泰宏)

距離が長く、難度の高いメインのSCでも平均「71.34」とアンダーパーにまとめている(当地で行われた2021年の全米オープンを除く)。ベストフィニッシュとなる3位に入った19年は2日目に「66」、最終日に「67」と大きくスコアを伸ばした。

サンディエゴ周辺で前週に大雨が降ったこともあり、ラフは例年以上に厄介。プロアマ戦でも、フォアキャディがいながら、なかなかボールが見つからないこともあったほどだった。予選同組となる世界ランキング6位のザンダー・シャウフェレも「フェアウェイを狙うことに、これほど不安になったことはない。本当にタフ」と話している。上位進出へ、NCでの好スタートが求められそうだ。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/亀山泰宏)

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