小4が「宇宙検定」2級に合格 高卒レベル 夢は「ロケット開発」 沖縄県内で最年少

 【うるま】宇宙や天文学についての知識などを問う「天文宇宙検定」(天文宇宙教育振興協会主催)で、うるま市立伊波小学校4年の仲間修都さん(10)が高校卒業相当の2級に合格した。昨年11月に受験し、1月20日に結果が届いた。沖縄での検定開催を担当するYAC(日本宇宙少年団)名護分団によると、県内の2級取得者で最年少となる。

 幼稚園に入園した頃、修都さんは家にあった本の中でも、宇宙がテーマの図鑑を熱心に読んだ。その様子を見た父・修也さん(38)が太陽系の惑星の位置を変えたり、大きくしたりできるシミュレーションゲームなどを買い与えると、さらにのめり込んだ。昨年4月には、宇宙に関する知識や技術を身につけることができるYACに入団した。月1回の活動で大口径望遠鏡での星空観察や火薬ロケット製作などの各種実験を通して、宇宙への興味・関心を深めた。

 「興味のあることは伸ばしてあげたい」という仲間家の教育方針の下、修都さんは21年4月から天文宇宙検定に挑戦している。1回目の受検で星座の歴史などが問われる4級には合格したが、宇宙の物理に関することに興味があり、3級を飛び越して2級合格を目指した。受検前は母の綾子さん(38)がサポートし、過去4年分の問題を解き、間違えた箇所を繰り返し復習した。

 2級合格について修都さんは「めちゃくちゃ不安で自信もなかったけど、勉強を続けることで苦手も克服でき、不安も感じなくなった。大変だったけど、合格できてうれしい」と笑顔で語った。将来の夢を問われると「宇宙関連の開発者や研究者になりたい。特にロケット開発に興味がある」と目を輝かせた。

 (名嘉一心)

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