1月の晴れた日曜日に、三河湾に浮かぶ離島「篠島」(愛知県知多郡南知多町)に行ってきました。愛知県が推進する「愛知県農林水産物インバウンド需要拡大事業」の中で創出された11種類の「農業観光ルート」のうちの1つのモニターツアーで、名古屋エリアで生活する外国人の方も招かれていました。外国出身の彼らは「篠島」を楽しむことができたでしょうか。
篠島の旬の食材で郷土料理づくりに挑戦
今回のモニターツアーで出発地に設定された金山駅に集合し、小型バスに乗り込みます。日本人以外の外国人は合計10人。国籍はブラジル、ベトナム、韓国、ベナン(西アフリカの国)。ほとんどが、家族や夫婦での参加でした。
金山駅から篠島に渡る海上タクシーのある片名港までは車でのアクセスがよく、道もすいていたことから、スケジュールよりもだいぶ早く、1時間ほどで到着しました。
天気の良い日で、風もほとんどなく海の波も穏やか。片名港と篠島を結ぶ、海上タクシーに乗り込むと、旅気分が高まってきます。
今回のツアーですが、パンフレットには次のように案内されています。
「旬の食材であるわかめ、牡蠣、のり の加工場をめぐり、それらの食材を使った郷土料理作りが体験できます。篠島生まれ、篠島育ちの女将が案内する、篠島の魅力いっぱいの観光ルートです」
それでは、篠島でどんな体験が行われたのか、紹介していきましょう。
わかめ干し体験
スタートは、島であがった「わかめ」を天日干しする作業の体験です。篠島で食堂の女将をしながら、観光客向けに漁業体験をコーディネートする辻根美さんが進行してくれました。
牡蠣養殖場見学
「わかめ」を天日干しする作業を終えると、牡蠣の養殖場に移動します。愛知県内の牡蠣養殖は篠島で成功しており、養殖場では漁師の奥様が先生となって、篠島の牡蠣について説明をしてくれました。
昼食(牡蠣剥き体験など)
牡蠣の養殖場をあとにすると、スタート地点の食堂に戻ります。晴れた日とはいえ冬の島で身体が冷えてきました。そんな我々に温かい「おでん」がふるまわれます。続いて、牡蠣剥き体験がはじまりました。専用のナイフを使って上手に貝殻を開くことができるでしょうか。
このあと美味しい海の幸が次々に運ばれてきます。日本人には馴染の食材も外国人の方には初めて食べるものばかり。中には食べられないものもあったようです。それでも、母国にはない未知の料理や、経験したことのない食べ方に興奮し、歓声もあがっていました。
散策
昼食のあとは散策の時間となりました。篠島の旅客船ターミナルなどで配布されている観光マップで、おすすめスポットが紹介されています。サンサンビーチがとてもきれいとのことで、その周辺を散策することに。
おみやげ
「わかめ干し体験」で天日干しした〈わかめ〉を、おみやげにいただきました。もう少し乾燥させる必要があるとのことで、自宅に持ち帰ったらベランダなどで干すよう説明がありました。
以上、篠島の素敵な1日のレポートでした。最後にこのツアーに参加した外国人の皆さんの感想を紹介します。
「わかめを天日干しするときに、わかめがスルスル割けて気持ちよかったです」
「篠島は散歩したくなるきれいな島でした」
「フグやわかめをポン酢につけて食べたのは初めてでしたが、とても美味しいですね」
【当事業についての問い合わせ先】
「愛知県農林水産物インバウンド需要拡大事業」受託
㈱アルファポイント(愛知県知事登録旅行業2-1311号)
電話052-262-5558
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