【強豪国だらけの世界大会③】2大会連続準優勝のプエルトリコの逆襲が始まる

日本代表の2連覇で始まり、その後の2大会は新たな世界一が生まれているワールド・ベースボール・クラシック。そのなか、2大会連続して決勝戦で涙を飲んだのがプエルトリコだ。最強戦士をそろえた無冠の強豪の逆襲がついに始まる。

2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシックで侍ジャパンの連覇は途切れ、ドミニカ共和国が初優勝。そして第4回大会はアメリカが初の世界一に輝いた。ドミニカ共和国は第4回大会では第2ラウンドで敗退し、アメリカも第3回大会では第2ラウンドで敗退するなか、2大会連続で準優勝と安定した強さを見せたのがプエルトリコだ。

そのプエルトリコで、今回いち早く大会参加を表明したのが、ジャイアンツとの契約合意から一転しメッツに移籍したカルロス・コレアだった。

Carlos Correa intends to represent Puerto Rico in the 2023 #WorldBaseballClassic pic.twitter.com/89KslfRqUQ

— World Baseball Classic (@WBCBaseball) August 31, 2022

続いて参加表明したのが、カブスのマーカス・ストローマン。ニューヨーク州生まれのストローマンは、2017年は優勝したアメリカ代表で出場。決勝戦ではプエルトリコを相手に6回まで無安打に抑え勝利投手に、そして大会MVPにも選ばれた。母親がプエルトリコ出身のストローマンが、今回はプエルトリコ代表で出場する。

さらに今季、トレバー・ホフマン賞(最優秀救援投手賞)を受賞したメッツの守護神、エドウィン・ディアスも初参戦。ディアスは開幕直後、祖母が亡くなり一時プエルトリコに帰郷している。

野手では、三塁のコレアをはじめ、タイガースのハビアー・バイエズ二塁手、メッツのフランシスコ・リンドーア遊撃手も出場を表明しているが、この3選手は前回大会に初出場し各ポジションで最優秀選手に選ばれている。

そして監督には、ワールド・ベースボール・クラシックの第1回大会からすべて出場し、第3、4回大会では最優秀捕手に選出され、今季で現役を引退したヤディア・モリーナが務める。

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2大会連続で世界一を目前に決勝戦で敗れたプエルトリコ。前回大会では5勝2敗のアメリカと7戦無敗で迎えた決勝戦で唯一の敗戦で敗れた。そんな雪辱を晴らすべく、プエルトリコが今大会、逆襲を狙う。

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