本州最南端もうっすら雪化粧 串本、望楼の芝や橋杭岩

本州最南端にある望楼の芝も、うっすらと雪化粧して一面が白くなった(25日午前7時ごろ、和歌山県串本町潮岬で)

 この冬一番の強い寒気が流れ込んだ影響で、温暖なことで知られる和歌山県串本町でも25日、めったにない積雪が見られた。本州最南端の同町潮岬に広がる約10万平方メートルの望楼の芝や同町くじの川にある国の名勝・天然記念物「橋杭岩」周辺も、うっすらと雪化粧した。

 21日に開かれた「本州最南端の火祭り」では芝を燃やす炎で赤々と染まった望楼の芝は25日早朝、一転して真っ白な姿になった。潮岬の男性(74)は「長年住んでいるが、こんなに積もったのは初めて。何十年に一回の出来事ではないか」と驚いていた。

 奇岩が並ぶ橋杭岩も周辺にうっすらと雪が積もり、写真愛好者が撮影に訪れていた。

 町内の国道42号や県道は所々、凍結や積雪で白くなっており、車がスピードを落としてゆっくりと走っていた。

国の名勝・天然記念物「橋杭岩」の周辺も雪化粧した(25日午前7時45分、和歌山県串本町くじの川で)

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