USB預託商法…業務禁止命令後も勧誘した疑い2人逮捕 全国で1000億円以上を集めたか

消費者庁から業務禁止命令を受けていたにもかかわらず勧誘を続けたとして、警察は訪問販売会社の関係者2人を逮捕しました。

特定商取引法違反の疑いで逮捕されたのは、訪問販売会社「VISION」の関係者で、▼東京都港区の 会社役員の男(60)と、▼福岡市の 自称・自営業の男(54)です。

警察によりますと、2人はほかの1人と共謀して、業務禁止命令中にも関わらず、2020年の6月と9月に広島市と岡山市で開催されたセミナーで、「複数のアプリが入ったUSBメモリを購入して会社に預ければ、配当金を得ることができる」などと、参加者を勧誘をした疑いがもたれています。

警察はおととし、広島市の会社など複数の関係先を捜索していて、捜査関係者によりますと、1億円をこえる現金が押収されたということです。

この会社を巡っては、うその説明で契約をしたとして消費者庁が4年前に業務禁止命令を出していました。

警察は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。

警察は容疑者らが集めた資金は、43の都道府県で1000億円を超えるとみていて、実態の解明を進める方針です。

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