2億3800万円の支払いを命じられた前市長が上告 バイオマス事業頓挫を巡る訴訟 広島

広島県庄原市のバイオマス事業を巡り、広島高裁が市に対して事業を進めた前の市長に、およそ2億3800万円を支払わせるよう命じた裁判で、前の市長が判決を不服とし上告しました。

この裁判は、木質バイオマス事業が頓挫したため、庄原市が国に返還した2億円あまりの補助金について、住民たちが事業を進めた 滝口季彦 前市長に支払いを求めたものです。

広島高裁は11日、前市長に2億3800万円の支払いを請求するよう市に命じた1審判決を支持する判決を言い渡しました。

判決を受け、庄原市は、上告を断念する方針を表明していました。

一方、上告は、補助参加人として裁判に参加している滝口前市長もすることができます。広島高裁によりますと、滝口前市長側から23日、上告の申し立てがありました。

滝口前市長が上告したため、庄原市が上告人になるということです。庄原市は「高裁から上告に関する通知が来ていないため、現時点でコメントできない」としています。

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