課題解決へ斬新アイデア 大学生、宮崎市に研究報告

アイデアについての改善点などを共有し合う学生と市職員

 宮崎大の学生が宮崎市の抱える課題を探り、解決策を提言する研究報告会は19日、同市役所であった。清山知憲市長や市職員ら約20人を前に、地域活性化や農業振興に向けた学生らしい斬新なアイデアを発表した。
 同大学の「地域デザイン概論2」の一環。4学部の学生9人が3班に分かれ、市が提案した「青島の魅力向上」「農業振興」「市街地活性化」について調査。フィールドワークやアンケートを行うなど、約4カ月かけて準備を進めてきた。
 農業振興班は、農業従事者を増やすアイデアとして、農業機械の操縦体験や農作物の収穫、新規就農者との懇談などのカリキュラムを3日間で体験する「ときめき農業学校」の開校を提案。清山市長は「新しい気付きをもらった。自由な働き方ができるなど、農業のポジティブな面をアピールできる」と講評した。
 他の班は、SNSを活用した冬の青島の魅力発信、ごみ拾いやワークショップなどを連動させた市街地活性化を考える場の提供―などの案を報告。発表後には班ごとに市職員との対話の時間も設けられ、改善点などを共有し合った。
 市街地活性化班の農学部2年小倉美咲さん(20)は「緊張したが貴重な機会だった。アイデアが少しでも生かされ、毎日出かけたくなるような中心市街地になってほしい」と話していた。

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